研究課題/領域番号 |
03555054
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研究機関 | 明石工業高等専門学校 |
研究代表者 |
藤野 達士 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80099829)
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研究分担者 |
山崎 広義 三菱電機(株), 生活システム研究所, 主幹
竜子 雅俊 明石工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90043421)
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キーワード | 蛍光ランプ / 色温度 / 可変色 / ITO / 透明電極 / 沿面放電 / 負グロー / 高周波点灯 |
研究概要 |
昨年度の研究実績では、管壁負グロー放電による輝度が十分でなかったため、本年度の研究実施計画では、放電管及び点灯回路を改良し、点灯実験を行なうことが主な課題であったが、 (1)ネオン+水銀混合ガス放電管の外壁に焼き付けるITO透明電極の抵抗を極力下げることに努めた。電極配置についてはこれまでで最もよい結果が得られている2分割方式を採用した。放電管は三波長昼光色のものにかえ、白色直管型15Wタイプの蛍光ランプを使用した。また、ネオン封入圧力を変えたものも試作した。 (2)点灯実験試作した放電管を周波数を変えながら点灯し、発光輝度・管壁温度・電圧・電流・電力・CIE色度を測定した。点灯回路の改良により管入力を増し、600nit程度の輝度を得ることができたが、透明電極の残留抵抗のため、管壁温度も上昇する傾向にあった。透明電極の品質については、現段階ではある程度のばらつきは避けられず、これが放電管製作の面でのネックになっている。 (3)軸方向放電の発光輝度が通常の点灯では数4nit以上あり、また管壁負グロー放電を重畳するとかえって輝度が低下する等、色温度可変蛍光ランプとして実用化の為にはまだ問題がある。 (4)蛍光体が白色であったため、色温度の可変範囲がやや狭かった。 (5)キセノンと水銀を封入したランプではネオン+水銀のものより輝度を上げることができた。 今後、(ア)ITO透明膜の材質や焼成方法の面で新しい方式を開発する(イ)軸方向と管壁方向の2方向点灯の時も、一方から他の回路に回り込まない点灯方式を開発する、等について検討する必要がある。
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