研究課題/領域番号 |
03555060
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
塩崎 忠 京都大学, 工学部, 助教授 (80026153)
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研究分担者 |
藤村 重人 日本鉱業(株), O&E事業部, 研究員
三輪 一雄 日本鉱業(株), O&E事業部, 研究員
清水 勝 京都大学, 工学部, 助手 (30154305)
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キーワード | 四ホウ酸リチウム / ニオブ酸リチウム / チタン酸バリウム / チョクラルスキー法 / 光誘起屈折率効果 / TSSG法 / 位相共役波 / 光連想メモリ |
研究概要 |
高品質四ホウ酸リチウム(Li_2B_4O_7)単結晶育成技術の習熟を図るとともに、その育成技術を用い圧電効果や光誘起屈折率効果を有するニオブ酸リチウム(LiN60_3)及びチタン酸バリウム単結晶の育成を行なった。 ニオブ酸リチウムに関しては、Li_2B_4O_7結晶の育成の際開発した、結晶径自動制御システムを用いた高周波加熱チョクラルスキー法で、直径20mm程度の単結晶を得た。また光学的応用を考え、単結晶育成法で鉄や銅を均一にドーピングできることを確認した。 チタン酸バリウムに関しては、溶液からの引き上げ法、いわゆるTSSG(Top Seeded Solution Growth)法により、引き上げ速度0.15mm/hr程度で,最大径20mm,長さ15mm程度のクラックのない結晶が得られた。 LiNbO_3:Fe単結晶においては、屈折率、光吸収係数さらに光誘起屈折率効果において重要な結合定数等の測定を行った。また位相共役波の発生を試み、種々の光強度及び強度比での4光波混合を行い、位相共役波反射効率が1を超える増幅モードがあることを見い出した。さらに位相共役波を用いた実時間ホログラムを併用した実時間光連想メモリシステムを提案した。 BaTiO_3単結晶を用い、光誘起屈折率効果の基礎実験を行った。反射率約70%の安定な自己ポンプ位相共役波が得られた。さらに強い平面波加速光を用いた方法により、応答速度の速い位相共役波画像を作ることに成功した。 またLiNbO_3圧電結晶のC軸方向に書き込まれた周期的電界分布(光誘起屈折率格子)が圧電振動に及ぼす影響についても調べ、共振のQ値の低下と非線形振動の発現を見い出した。
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