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1991 年度 実績報告書

デ-タ駆動パラダイムによるデ-タベ-ス処理システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03555075
研究機関大阪大学

研究代表者

寺田 浩詔  大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)

研究分担者 富沢 治  三菱電機(株), LSI研究所, 部長(研究者)
宮田 宗一  シャープ(株), IC技術本部, 主査(研究者)
西川 博昭  大阪大学, 工学部, 助手 (60180593)
キーワードデ-タ駆動パラダイム / デ-タベ-ス処理 / デ-タ一貫性制御 / 多面的図的仕様記述環境 / プログラム自動生成 / 流れ型処理概念 / 自己同期型パイプライン / 自律分散型連想処理機構
研究概要

本研究は,申請者らが既に提案・研究してきた,仕様記述から高度並列実行に到るまでを統合的に取扱う、新しいデ-タ駆動型処理パラダイム研究の一環として,(1).多面的な図的表現を中心とする仕様記述から,高度並列・分散型に実行可能なデ-タ駆動型デ-タベ-ス処理プログラムを導出する手法,(2).このプログラムを,デ-タ駆動型処理機能を付与した多数の機能的記憶機構からなるシステム上で自律分散的に実行する手法、をそれぞれ明らかにし,多様な処理要求に柔軟に対処可能でかつ高い処理性能と信頼性を維持できるデ-タベ-ス処理システム実現法の基礎の確立を目的としている。研究初年度にあたる本年度の成果は以下のように要約される。
1.仕様記述手法に関する基礎的研究:対象とする問題に適した形式で、多様な側面から表現できる多面的記述手法を,デ-タベ-ス処理の観点から検討した結果,デ-タベ-ス処理固有のセマンティクスを反映した、一貫性制約を維持するための情報が自然に導出できる見通しが得られた。
2.動的デ-タ駆動型処理モデルの基礎的研究:先の手法から生成されるプログラムの実行原理に,状態依存処理と構造体デ-タ処理を導入した動的デ-タ駆動型処理モデルが有望であることを明らかにした。
3.デ-タ駆動型デ-タベ-ス処理の実現法の研究:このモデルに従うデ-タ駆動型デ-タベ-ス処理プログラムを実験的に検証するため,流れ処理概念に基づくデ-タ駆動型プロセッサを処理要素としたマルチプロセッサ構成によるエミュレ-タを構築した。さらに,触媒リングと呼ぶ自己同期型パイプラインを基礎とする高度並列連想処理機構を提案し,このエミュレ-タ上にプロトタイプを実現するとともに,その自律分散型処理を評価する視覚的環境を構築した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 佐藤 尚和: "ス-パ-パイプライン方式を用いた32bit,50MFLOPSデ-タ駆動形マイクロプロセッサ" 電子情報通信学会技術研究報告. ICD91-8. 51-58 (1991)

  • [文献書誌] 瀬口 禎浩: "大規模並列デ-タ駆動形計算機向フレキシブル・ル-タ・チップ" 電子情報通信学会技術研究報告. ICD91-96. 45-52 (1991)

  • [文献書誌] Fumiyasu ASAI: "Self-Timed Clocking Design for a Data-Driven Microprocessor" IEICE Transactions. E74. 3757-3765 (1991)

  • [文献書誌] Toshiyuki TAMURA: "A Data-Driven Architecture for Distributed Parallel Processing" Proceedings of the 1991 IEEE International Conference on Computer Design. 218-224 (1991)

  • [文献書誌] 金倉 広志: "動的デ-タ駆動型プロセッサによる並列処理方式の検討" 情報処理学会マイクロコンピュ-タ・ア-キテクチャシンポジウム予稿集. 9-18 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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