研究課題/領域番号 |
03555075
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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研究分担者 |
富沢 治 三菱電機(株), LSI研究所, 部長(研究者)
宮田 宗一 シャープ(株), IC技術本部, 主査(研究者)
許 炎 大阪大学, 工学部, 助手 (00243171)
岩田 誠 大阪大学, 工学部, 助手 (60232683)
西川 博昭 筑波大学, 第三学群, 助教授 (60180593)
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キーワード | データ駆動パラダイム / データベース処理 / 図的仕様記述 / 自律分散 / 同時並行処理 / パイプライン並列処理 / データ駆動型プロセッサ / システム構成法 |
研究概要 |
本研究では、要求仕様記述から高度並列実行に到るまで一貫して適用できる新しいデータ駆動パラダイムの研究の一環として、(1).多面的な図的仕様記述からの、高度並列・分散型実行可能なデータ駆動型データベース処理プログラムの導出手法、(2).このプログラムをデータ駆動型処理機能を持つ多数の機能的記憶機構からなるシステム上で自律分散的に実行する手法、を明らかにすることによって、高い処理性能と信頼性を有するデータベース処理システム実現法の基礎の確立を目的としている。今年度の主な研究成果は以下のように要約される。 1).図的仕様記述体系のデータベース処理に関する仕様記述能力の拡張 要求仕様記述水準で,利用者の多種・多様な要求に対処するために、木構造図、ネットワーク図、(関係)表形式や実体関連図などを積極的に導入した、多面的な図的表現手法を導入し、仕様記述体系の構造体データ処理の記述能力を拡張した。 2).データ駆動原理によるデータベース処理モデルの定式化 データベース処理プログラムの基本構造を、1).状態変数と入力系列によるアルゴリズムの選択、純粋なデータ駆動原理によるアルゴリズムの実行機能、および2).アルゴリズム実行部に必要なデータを共給する構造体データ処理機能、に分離した処理モデルを採用し、データ駆動型のデータ構造体処理方式を明らかにした。 3).データ駆動型データベース処理システムの実現法の検討 構造体データを多数の二次記憶に分割記憶し、多数の処理要求に対して、二次記憶間の同時並行処理と同一の二次記憶上でのパイプライン並列処理を行なうための、データ駆動型プロセスのパイプラインを動的に生成する方式を提案し、その実現法を検討した。 4).データ駆動型データベース処理システムの実験環境の構築 前述の実現法の有効性を検証するため、既設のデータ駆動型プロセッサ上にエミュレーション手法による実験環境、および実験結果の視覚的評価環境を構築した。
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