研究分担者 |
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
西村 克之 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10129158)
兵藤 一行 高エネルギー物理学, 放射光研究施設, 助手 (60201729)
安藤 正海 高エネルギー物理学, 放射光研究施設, 教授 (30013501)
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研究概要 |
心臓の冠状動脈診断への応用を目的としてエネルギ-差分形X線造影影の研究を行い,前年迄に2波長のX線の露光時間を各2ms,エネルギ-切換え時間2ms,合計6msで1ペアの画像を撮像して信号を記録し,画像処理により造影像のみ表示する装置を作り,動物実験も行なった。しかし画質が悪く,その改善と画面大形化が求められた。 平成3年度は以下のように画像系の改善から着手した。 (1)画像入力系については垂直解像度を2倍とするためフレ-ム転送形カメラの入手または改造を努力しているが現状では不調である(従来はCCD素子側の制約でフィ-ルド転送形) (2)画像記録系については,本科研費の助成を得て追記形光ディスク装置を購入し,同期系などの電子回路を製作し,既存の光ディスクと合わせて2台のディスク装置を連動運転して任意の時間差の2系統の映像信号を並列に記録し,同時に再生処理できるようにした。 (3)処理系については本科研費で信号処理ボ-ドを購入し装置の性能向上,利用の便をはかった。 (4)現在大病院を中心に普及が進められているディジタルラジオグラフィ一装置を利用し,本研究で開発した画像入力系で得た信号をこれに入力し,市販装置のもつハ-ド,ソフトの優れた特性を利用してこれを処理する実験を開始した。 以上本年度は2年に亘る研究の初年度に当たり,研究は準備段階にあるが,カメラ系の高解像化を除き,予定に従って推移している
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