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1992 年度 実績報告書

エネルギー差分形心臓診断用X線テレビジョン装置の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 03555080
研究機関電気通信大学

研究代表者

長谷川 伸  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60017308)

研究分担者 武田 徹  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
赤塚 孝雄  山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
西村 克之  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10129158)
兵藤 一行  高エネルギー物理学研究所放射光実験施設, 助手 (60201729)
安藤 正海  高エネルギー物理学研究所放射光実験施設, 教授 (30013501)
キーワード血管造影 / 冠動脈造影 / エネルギー差分 / X線テレビジョン / シンクロトロン放射 / 画像処理
研究概要

心臓病の診断のために、X線により動く臓器を安全に血管造影撮影を行う技術の開発が望まれている。そこで我々はエネルギー差分法の研究を行ってきた。すなわちヨウ素を含む造影剤を静脈注射し、そのK吸収端を挟む2種の光子エネルギーの単色X線で2枚の透視像を撮り、ペア画像を高速に処理してその差の画像を求め,連続表示する方法を具体化した。これまでに装置を試作し基礎実験、動物実験で一応の成果を得ていたが,システムが不完全で視野が小さく、画質も劣り,人の診断への実用には程遠い実情にあった。そこでシステム性能の向上,高画質化,大型化を目的として本研究を行った。
その結果,X線分光器をピエゾ素子で駆動してテレビ系との同期とエネルギーの切替えを確実にし,2系統の電子シャッタつきCCDカメラの出力を2台の追記型光ディスクに記録することにより1枚の画像の露出・エネルギー切替え時間が共に2msで安定,ペア画像の検索が確実となってシステム性能が向上した。またカメラをフレーム転送形とし、この画像データをオフライン処理した結果を連続表示し,画像処理の内容を検討することにより高画質化についても一応の成果を得た。この装置により犬による動物実験で心臓血管の動きを実速度で画像化表示できた。途中段階ではあったがこの成果をビデオ画像の形で国際シンポジウムに発表し、世界最初の映像として参加研究者の注目を集めた。人の診断のためには画像面積の5倍程度の拡大が必要で、これについては現在も引き続き研究を行なっている。
システム開発が研究の目的であり,研究期間全体に亘ったため相当部分が未発表であるものの、本方法の実用化に向けて確実な成果をあげた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 深川 浩志,鈴木 洋一,山口 高弘,長谷川 伸 他: "KエッジサブトラクションX線テレビジョンシステムー動物実験ー" 医用画像情報学会雑誌. 9. 83-90 (1992)

  • [文献書誌] 深川 浩志,鈴木 洋一,山口 高弘,長谷川 伸 他: "KエッジサブトラクションX線テレビジョンシステムー動物実験ー" 医用画像情報学会雑誌. 9. 83-90 (1992)(1992)

  • [文献書誌] Fukagawa,H.,Yamaguchi,T.Hasegawa,S.,et al: "K-Edge Subtraction X-ray Television" Proc.of 4th Int'l Conf.onBiophysics and Synchrotron Radiation,. 342 (1992)

  • [文献書誌] K.Hyodo,H,Shiwaku,S.Yamamoto,M.Ando et al: "Development of a two-dimentional coronary angiography system using the dual beam" Proc.of 4th Int'l Conf.on Biophysics and Synchrotron Radiation. 115 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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