• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

回転磁束型磁気センサ-と欠陥探査装置の実用化とその応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 03555086
研究機関大分大学

研究代表者

榎園 正人  大分大学, 工学部, 助教授 (40136784)

研究分担者 長田 尚一郎  宮崎大学, 工学部, 助手 (20218001)
戸高 孝  大分大学, 工学部, 助手 (50163994)
秋田 昌憲  大分大学, 工学部, 助教授 (40192900)
キーワード磁気センサ- / 回転磁束型磁気センサ- / 磁気探傷 / 2次元磁気センサ- / 回転磁束 / 形状推定 / ニュ-ロ
研究概要

従来の1次元的なセンサ-に対し、本研究の2次元的な磁気センサ-は、回転磁束を被対象物に印加することによって得られる磁束密度ベクトルの時間的軌跡(回転磁束)の差動出力を探査情報とするところに特徴が有り、従来法と全く概念を異による方法である。本手法の応用は広く、種々の構造を考えることによってその用途は極めて広いと思われるが、本研究では基本原理を中心とした実用化のための基礎的検討を行なっている。ただ本手法は従来法に比べて操作性が複雑となる。そこで本装置の実用化のための課題としては、コンピュ-タの援助による測定の自動化と操作性の簡略化と従来法にない性能の発掘にある。前者の問題に対してはA/D並びにD/Aコンバ-タとパ-ソナルコンピュ-タを導入することにより、プログラムの開発並びにシステムの構築により自動測定化とS/N比の向上を行なった。後者の問題に対しては、得られる差動回転磁束(リサ-ジュ図形)の大きさ、軸比(楕円リサ-ジュ図形の長軸の長さと短軸の長さの比)、長軸方向の基準軸からの傾き角を情報源として、形状推定の手掛かりを得た。さらに本研究から従来の磁気センサ-と異なり、センサ-が欠陥に接触していなくても欠陥の探査が可能である結果を得ることができ,従来法に比べて探査範囲の拡大を可能にした。又三次元磁気モ-メント法により本センサ-の三次元磁界解析結果を得た。さらに本システムの性能向上に向けて、出力波形の解析とニュ-ラルネットワ-クを導入したシステム編成の検討を行い、有力な手がかりを得た。次年度はこのニュ-ラルネットワ-クを用いて、高確率での傷の形状認識を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 榎園 正人・長田 尚一郎: "回転磁束型磁気センサ-による磁気探傷" 日本応用磁気学会誌. 15. 455-460 (1991)

  • [文献書誌] S.Nagata,M.Enokizono: "Numerical Analysis of Magnetic Sensor using Rotational Magnetic Flux" Proceedings of 4th Intenational ISEM Symposium on Nonlinear Phenomena in Electro magnetic Fields. 3. (1992)

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi