研究課題/領域番号 |
03555126
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
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研究分担者 |
塩野 計司 東京都立大学, 工学部, 助手 (30128574)
後藤 典俊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (30027247)
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
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キーワード | 高密度震度調査 / アンケ-ト調査 / 震度分布 / 地域地震入力 / 被害地震 / 空間デ-タ処理 / オペレ-ティングシステム |
研究概要 |
震度階は有効数字1桁の離散量であるが、これをアンケ-ト方式の導入により多数の回答を統計処理することにより高密度かつ高精度で求めていく調査法が1972年に開発されて以来、被害地震のほとんどに適用され地震学、地震防災学の基本資料として活用されている。しかし、調査実施手順は試行錯誤的の部分が多く、最終結果を得るまでに相当の時間を要するのが唯一の欠点となっている。本研究は調査の立案から配布回収を経て解析に至るまでの一連の処理を合理的なシステムとして構築することを目的に2ヵ年計画で実施しており、本年はその初年度にあたる。 まず、既往の震度調査実施の手順を代表者・分担者の豊富な経験を交えて整理・検討し、オペレ-ティングシステムのフレ-ムワ-クを構成することから始めた。地震発生直後の調査計画の立案から結果の公表に至る全プロセスを時系列的に整理し、調査の流れを明らかにした。すなわち、一連のプロセスを(1)調査決定の意志決定(2)調査準備(3)配布・回収(4)解析(5)結果の公表の5段階に分け、それぞれの段階での細目を挙げるとともに、それらに関わる要因を明らかにしル-ル化する作業を進めた。さらに、これらを各モジュ-ルごとに調査実施の支援システムとしてプロトタイプを構築した。 調査票については、従前より大量のデ-タの迅速処理のネックになっていたので、早急に検討を行い調査票の自動化の方法を検討した。解析・表現法のシステム化についても検討を加え、算定された震度の空間分布デ-タ処理・表現法など一連の処理を画像処理を含めてシステム化を図った。 これらの作業と並行させ、既往の高密度震度調査資料について統一的な規格で再整理し、デ-タベ-ス化を進めた。
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