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1991 年度 実績報告書

大規模地下空間の環境計画技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03555129
研究機関早稲田大学

研究代表者

尾島 俊雄  早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063670)

研究分担者 崔 栄秀  早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
三浦 昌生  早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
高橋 信之  早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
佐土原 聡  早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員
キーワード地下街 / エネルギ-消費 / 環境 / 地下駐車場 / 地下鉄
研究概要

平成3年度は地下街の調査を進めている。
地下街の環境負荷を、地上の建築物と比較するために、エネルギ-消費実態調査を行った。調査は全国32の地下街管理者から得た、3年間の光熱費台帳をもとに行った。一般に、地下は地上に比べて恒温恒湿のため、熱環境上エネルギ-消費が少ないと思われてきた。しかし、全国の地下街32例の実態調査で、北海道から九州まで共通して極めてエネルギ-多消費空間であることが明らかになった。一般事務所に比べて、総エネルギ-消費で3倍以上、冷房で5倍、暖房で4倍以上、百貨店に比べても、2倍から3倍のエネルギ-を必要とする。
このように、地上の建築物と比較してエネルギ-消費が大きくなるのは、環境負荷が高いことと、運転時間が長時間にわたることに起因する。夏期では、地下街内では公共通路の歩行者、それに付随する店舗からの多大な発熱と、汚染物は外に排除しなければならないが、特に地下街通路は多数の歩行者が利用する空間であるにもかかわらず、自然環境から閉ざされているため、設備に依存しなければならない。また、地下街の公共通路はその公共性ゆえに、原則年中24時間解放しなければならないことによる。
また、関東の4地下街について、環境実態調査を行っており、調査内容としては温湿度、空気汚染、照度、壁面温度を測定している。地下街には地上へ通ずる多数の出入口が設けられているため、外気の流入による影響が大きいと思われる。4地下街の内、5省庁通達以前とそれ以降では、通達以降の地下街では出入口開口部率が2倍ほどになり、その影響の違いをさらに実測を進めて比較してゆく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三浦 秀一,尾島 俊雄: "地下街の熱環境とエネルギ-消費に関する研究" 日本建築学会計画系論文報告集. 430. 13-22 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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