研究課題/領域番号 |
03555136
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
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研究分担者 |
中山 智晴 熊本大学, 工学部, 助手 (70207950)
尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315)
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
大見 美智人 熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)
岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
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キーワード | 岩盤計測 / 岩盤応力 / 応力測定 / 応力解放 / 孔底ひずみ法 |
研究概要 |
新しい岩盤応力測定法として、小口径ボ-リングによる応力解放法の開発を目的としている。具体的には、直径76mmのボアホ-ルの孔底を円錐形に加工し、この孔底面のひずみに対して応力解放法を適用し、1つの孔底における16点のひずみ測定により、3次元初期応力の絶対値を完全に決定できる方法を開発する。 本方法の特長は、円錐形孔底を利用するので、直径76mmのコアボ-リングを単に進めるだけで応力解放が達成される点にあり、従来の孔底ひずみ法に比べて経済的、かつ高精度である。 本年度までの研究実績を示すとつぎのようである。 (1)円錐孔底ひずみ法の測定理論を構築した。その結果、1つの孔底の16点における同時ひずみ測定から3次元岩盤応力が決定できることを明らかにした。 (2)応力測定精度が円錐の頂角を鋭角にするほど向上することを明らかにした。また、円錐先端の形状がひずみ感度係数に与える影響を分析し、その影響のないひずみ測点配置を提案した。また、3次元岩盤応力の決定に必要なひずみ感度係数のすべてを与えた。 (3)提案した円錐孔底ひずみ法に従って、正確にゲ-ジを孔底面に直接貼付するための特殊モ-ルドゲ-ジを開発した。さらに、安山岩立方体試験片を用いた模型実験によって、円錐孔底ひずみ法が満足できる応力測定精度を有することを明らかにした。 (4)現場適用試験を神岡鉱山,釜石鉱山において実施し、予想以上の好実績を得た。
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