研究課題/領域番号 |
03555139
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 謙爾 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005861)
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研究分担者 |
小林 紘二郎 大阪大学, 工, 教授 (70026277)
新宮 秀夫 京都大学, 工, 教授 (20026024)
水谷 宇一郎 名古屋大学, 工, 教授 (00072679)
南雲 道彦 早稲田大学, 理工, 教授 (40208062)
隅山 兼治 東北大学, 金研, 助教授 (70101243)
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キーワード | メカニカル・アロイング / ロッド・ミル / 遷移金属-アルミニウム合金 / アモルファス合金 / BCCNi非平衡合金 / BCCCo非平衡合金 / 結晶-アモルファス固相転移 / 熱誘起固相アモルファス化反応 |
研究概要 |
1.TM-Al(TM≒Ta,Nb,Zr,Ti)系合金のアモルファス相形成過程 (1)清浄雰囲気中でのロッド・ミルによるメカニカル・アロイング過程は多相不均一粒の凝集成長,粒の微細アモルファス化そして均一アモルファス相の形成の3過程を順次経つつ進行することが明確に観察できた。(2)特に、上記(1)の第一過程後の非平衡合金を加熱すると、第2過程を経ることなく発熱をともなってアモルファス化することを見い出し、Thermally Assisted Solid state Amorphizing Transtorwation(TASSAT)と呼称することにした。 2.非平衡BCCNiならびにCo結晶の形成 (1)FCCNiあるいはHCPCo結晶金属粉とFCCAl結晶金属粉の混合体をメカニカル・アロイングすることによりB2構造を有するNi-AlあるいはCo-Al系ナノ結晶合金をつくり、これをアルカリ水溶液に浸漬してAl原子を溶出させ、BCCNiあるいはBCCCo非平衡結晶金属粉を作成した。(2)上記(1)のプロセスにより得られたBCCNiならびにCo非平衡金属粉は400〜500℃に加熱することにより発熱をともなって平衡安定相に変化する。(3)BCCNi非平衡金属は常磁性体であり、BCCCo非平衡金属では強磁性が著しく弱められていることを見い出した。
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