研究課題
試験研究(B)
マイクロカプセルトナ-の調製アマニ油を芯物質とし、染料を着色物質、p-スチレンスルホン酸ソ-ダとスチレンとの共重合体を帯電制御剤として、これらをスチレン、アクリロニトリルモノマ-と共に水相中でin situ重合を行うことで約10μmのマイクロカプセルを得た。次に、あらかじめ有機相中に溶解した界面重合用油溶性モノマ-と水溶性モノマ-とで界面重合を行わせ、in situ重合で調製した多孔質ポリスチレン膜の空間をポリエステルで充填し、ほぼ完全に芯物質と外部環境を遮断した。ホモジナイザ-で液滴を調製した場合には液滴径分布がかなり広がるために、シラスポ-ラスガラス(SPG)管による均一液滴群製造技術を検討した。界面活性剤に問題がある等のためにこの技術の確立にはまだ日時を必要としている状況にある。画出しによる検討でも今後解決すべき多くの課題が明らかになった。抽出性マイクロカプセルの調製外皮をポリスチレンとレトリオクチルアミン(TOA)を主要芯物質とするマイクロカプセルを調製し、水溶液中の微量のプロピオン酸の抽出実験を行い、プロピオン酸濃度が高い場合にはTOAの平衡比が高いために抽出率は上がる傾向にあり、ある程度の成果を収めた。しかし、プロピオン酸濃度が0.1wt%程度の低濃度では実用に供すには問題を残しており、新たなマイクロカプセルを開発すべきことが明らかになった。
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