研究課題/領域番号 |
03556005
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
行永 壽二郎 京都大学, 農学部, 教授 (90200865)
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研究分担者 |
片岡 丈彦 京都大学, 農学部, 助手 (90185794)
下村 正彦 石川県農業短期大学, 助手 (80206250)
大久保 昌孝 京都大学, 農学部, 助手 (50243077)
鉄村 琢哉 京都大学, 農学部, 助手 (00227498)
古川 良茂 京都大学, 農学部, 助教授 (60026614)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | 平核無カキ / 紋平カキ / 脱渋速度 / CO_2濃度 / エタノール濃度 / 果実温度 / タンニンプリント / 画像解析 |
研究概要 |
1.カキ‘平核無'果実の脱渋処理から脱渋完了までの期間を短縮することを目的として、5、6lの小型容器によるエタノールとCO_2の高温併用処理について検討した。 エタノール処理量が多いほど脱渋程度は進んだ。果実を前もって40℃に昇温(3時間)し、98%CO_2にエタノールを分割添加処理(5時間)し、一時解放後、40℃で密閉保温(12時間)することにより開始から20時間で脱渋がほぼ完了し、さらに解放して20℃で12時間合計32時間で完了するように高速化が可能であった。高速脱渋果は着色の進行がやや速かった。保温終了時に果肉硬度の低下が認められたが、その後回復した。 2.CO_2・エタノール併用処理を処理規模拡大(43;l、1100l容器)した場合に発生する問題について検討した。 脱渋処理中、密閉した容器内の高CO_2状態はよく保たれた。43l規模では脱渋処理前に果実温度が設定温度まで上昇したが、1100lは加温機の能力不足が原因で、果実温度の上昇が十分でなく脱渋速度が遅くなった。加温方法の改良工夫が必要であった。またエタノール受け容器の低面積を大きくするなどエタノールガス濃度を高めることも必要であった。アルコール障害は、処理方法よりも個々の果実の状態が発生に影響を与えた。果実の収穫時期が早いほど脱渋速度は早くなった。 3.カキ‘紋平'は‘平核無‘よりもよりも脱渋が容易であったが、同様の結果が得られ、脱渋果の店待ち性も極めて優れた。 4.カキ果実内の可溶性タンニンをタンニンプリントで評価するうえで、画像解析を用いると高い精度で、簡単、迅速に客観的評価を行うことができた。
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