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1991 年度 実績報告書

免疫誘導処理によるジャガイモ植物の病害抵抗性と生産力の増大

研究課題

研究課題/領域番号 03556007
研究機関名古屋大学

研究代表者

道家 紀志  名古屋大学, 農学部, 教授 (80023472)

研究分担者 梅村 芳樹  北海道農業試験場, じゃがいも育種研究室, 室長
川北 一人  名古屋大学, 農学部, 助手 (90186065)
キーワード植物免疫 / 誘導抵抗性 / ジャガイモ / 生産力増大効果 / 獲得免疫 / 病害抵抗性 / 免疫誘導剤
研究概要

年一度のジャガイモ栽培期間での試験においては、反復試験による信頼度を確定する必要があるので、試験した課題について記載するが試験結果の評価は最終年度にまとめる。疫病抵抗性強度および熟成期の異なる品種を供試し、圃場における種いも免疫処理の疫病抵抗性の誘導と塊茎増産効果を調べた。品種によって免疫接種の胞子濃度が高すぎると種いもの褐変崩壊が進行するので、免疫に適した品種および適切な免疫接種濃度の配慮の必要なことが示唆された。免疫誘導剤として、疫病菌レ-ス0の大量遊走子調製法を工夫したが、人工培地上での被裹胞子形成は効率的でなく、r品種の塊茎スライス(厚さ:5-7mm)を重ねて串差しにしたものを、10^4/mIの遊走子県濁液に数分浸漬し、それを湿度高湿度の20Cの培養槽で5-6日間培養し、菌叢が生えた串差しスライスを低温(10C)の水槽に浸漬回転させ、遊走子裹を離脱させる方法により、効率よく大量に遊走子を調製する見通しをつけた。菌体エリシタ-の各種のPhytophthora属菌の培養菌体からの調製と活性の比較をしたところ、いずれもジャガイモ組識に対してほぼ同じ様なエリシタ-活性を示すので、生育の遅いジャガイモ疫病菌より、生育が早く培養の容易なP.capsiciを有効に利用できる可能性を示した。圃場や鉢植え栽培したジャガイモを供試して免疫機構の解析や免疫誘導剤の検定に関する研究では、非効率的であり、効率のよいモデル実験系として、人工気象室(20C、湿度75%、照明14時間、暗黒10時間)でポット植えした実生を育て、12-13葉展開個体を用いる試験系を試行した。下葉に各種の免疫誘導処理をして、上葉における獲得免疫の指標となりうるマ-カ-酵素(ス-パ-オキシドジスムタ-ゼ、ペルオキシダ-ゼ、リポキシゲナ-ゼ等)の変動をもとに、それらの簡易測定方法を検討し、ジャガイモ実生を植物免疫の研究に供試できる見通しを得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 道家 紀志: "植物の免疫力を高める" バイオサイエンスとインダストリ-. 49. 37-41

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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