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1991 年度 実績報告書

酵素法によるL-カルニチンおよび関連光学活性アルコ-ル類の生産に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03556013
研究機関京都大学

研究代表者

山田 秀明  京都大学, 農学部, 教授 (30027180)

研究分担者 小林 達彦  京都大学, 農学部, 助手
清水 昌  京都大学, 農学部, 助教授
キーワードL-カルニチン / 酵素的不斉合成 / R-(-)-4-ハロ-3-ヒドロキシブタン酸エステル / Sporobolomyces salmonicolor / アルデヒド還元酵素
研究概要

1.4-ハロ-アセト酢酸エステル類からのR-(-)-4-ハロ-3-ヒドロキシブタン酸エステル類の生産に関する検討では、酢酸-n-ブチルを有機相とする水-有機溶媒2相系反応での基本的な条件検討を終え、2相系反応の有用性を確認できた。Sporobolomyces salmonicolorのアルデヒド還元酵素は、予想以上に安定で有機溶媒(酢酸-n-ブチル)の共存下でも高い反応性を示した。一方、NADPHの再生反応のために用いたグルコ-ス脱水素酵素(Bacillus sp.由来)の有機溶媒共存下における安定性および反応性には若干の問題があり、長時間の高濃度反応条件下で収率を高めるためには、酵素を補給する必要が生じた。有機溶媒の選択、反応条件等についてもさらに検討を加え、改善する必要があるものと思われる。
2.S.salmonicolorによるアルデヒド還元酵素の生産性向上に関する検討では主に変異・遺伝子組み換えの方向からの検討を加えた。現在までに、本酵素のアミノ酸配列・1次構造の検討を行い、本酵素が、動物の様々な組織に存在するアルデヒド還元酵素、アルド-ス還元酵素等のアルド-ケト還元酵素群のアミノ酸配列と約50%の相同性を持つことを認めている。この結果は、本酵素の遺伝子組み換え技術による生産性増大に大いに役立つものと思われる。また、本酵素に対する抗血清を調製し、免疫化学的検討を行った結果、Sporobolomyces属以外にも、Sporidiobolus属、Rhodotorula属にも類似の酵素が存在することが明らかとなった。これらの菌株から、さらに生産性・安定性の高い酵素が得られる可能性があるものと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 清水 昌: "微生物の生産するカルボニル還元酵素その多様性と光学活性アルコ-ル類の合成への応用" 有機合成化学協会誌. 49. 52-62 (1991)

  • [文献書誌] Michihiko Kataoka: "Distribution and immunological characterization of microbial aldehyde reductases." Arch.Microbiol.,. 157. (1992)

  • [文献書誌] Michihiko Kataoka: "Characterization of aldehyde reductase of Sporobolomyces salmonicolor." Biochim.Biophys.Acta,. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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