研究概要 |
本年度は糖およびアミノ酸TBMB誘導体化の条件を確立した。 (1)糖のTBMB誘導体化の反応条件 糖0.1mMolを触媒量のHC10_4を含む無水酢酸に加え15分間室温で反応させ、アセチル化する。反応液はKHCO_3で中和後、濾過し、濾液はエタノ-ルトルエンを用いて水を除き、25%HBr酢酸溶液と30分間反応させ、ベンゼンを加えて濃縮し、グリコシルブロマイドとする。糖ブロマイドは、2mlのDMFに10mMのKHCO_3と0.15mMのTBMBカルボン酸を加え60℃、1時間反応させる。反応液はNaHCO_3溶液でHBrを洗いNa_2SO_4で乾燥後、(Rf=0.6-0.7,ベンゼン:酢酸エチル=3:1)をかき取り、HPLCの試料とする。ピラノ-スとしてαおよびβグルコ-ス、ガラクト-ス、マンノ-ス、フコ-ス、ラフィノ-ス、キシロ-ス、アラビノ-ス、リボ-スの12種類の(+)(-)TBMB誘導体を合成した。 (2)アミノ酸のTBMB化の反応条件 TBMBはヘキサフロロペンテンジエチルアミンを用いてTBMBブロリドに導き、一方アミノ酸はHC1-メタノ-ルを用いてアミノサンメチルエステルとし、TBMBブロリドと反応させた。これによりアミノ酸15種類の誘導体を合成した。 注)TBMB(2-tert-butyl-2-methyl-1,3-benzodioxole)
|