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1993 年度 実績報告書

G蛋白質共役型グルタミン酸受容体を阻害する生物毒素の探索

研究課題

研究課題/領域番号 03557008
研究機関九州大学

研究代表者

杉山 博之  九州大学, 理学部, 教授 (20124224)

研究分担者 水上 令子  九州大学, 理学部, 助手 (00239302)
伊藤 功  九州大学, 理学部, 助教授 (20183741)
キーワードG蛋白質 / グルタミン酸受容体 / イノシトール燐脂質 / アフリカツメガエル
研究概要

グルタミン酸受容体にはいくつかのサブタイプが知られているが、本研究計画ではこれらのサブタイプのうちG蛋白質共役型グルタミン酸受容体(mGluR)について、天然の毒素や生物関連成分を中心として検索し、特異的阻害剤を見い出すことを目的とする。本年度は次のような結果を得た。
1.前年度までに主として動物由来の毒素成分約20種類ほど検索したが、有効な成分を同定するには至っていなかった。本年度は主として植物由来の成分について、約30種類ほどを検討した。粗抽出液がアフリカツメガエル卵母細胞の系においてmGluR反応を見かけ上阻害する場合が数種類見いだされたが、現在の段階ではまだその阻害のメカニズムまでは明らかになっておらず、したがってそれらの成分がmGluRの受容体部位に対する阻害剤であるのか否かはっきりしておらず、さらに解析する必要がある。
2.このサブタイプの受容体のうち最も代表的なものであるmGluRlについて、抗体を作成し、ポリクローナル抗体約10種類とモノクローナル抗体11種類を得た。これらについて特異性の検定を行っている段階であるが、少なくとも一つは特異性の高いモノクローナル抗体が得られている。これを含め、得られた抗体について受容体部位に対する阻害効果を検討する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Minakami,R.,Katsuki,F.and Sugiyama,H.: "A variant of metabotropic glutamate receptor subtype 5:an evolutionary conserved insertion with no termination codon" Biochem.Biophys.Res.Commun.194. 622-627 (1993)

  • [文献書誌] Araki,T.,Kenimer,J.,Nishimune,A.,Sugiyama,H.,ら: "Identification of the metabotropic glutamate receptor-1 protein in the rat trigeminal ganglion" Brain Research. 627. 341-344 (1993)

  • [文献書誌] Sugiyama,H.,Nakamura,K.and Nukada,T.: "Mode of interactions between metaborropic glutamate receptors and G proteins in Xenopus ooctye" Annals of NY Academy of Science. 707. 515-518 (1993)

  • [文献書誌] Nakamura,K.,Nukada,T.,Haga,T.& Sugiyama,H.: "G protein-mediated inhibition of phosphoinositide metabolism evoked by metabotropic glutamate receptors in frog oocytes" J.Physiol.(Lond.). 474. 35-41 (1994)

  • [文献書誌] 杉山博之: "「生体における情報伝達」(分担執筆)" 南江堂(西塚泰美・田中千賀子 編集), 322 (1993)

  • [文献書誌] 伊藤 功,杉山博之: "「レセプター -基礎と臨床-」(分担執筆)" 朝倉書店(井村裕夫・岡 哲雄・芳賀達也・岸本英爾 編集), 944 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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