研究課題/領域番号 |
03557029
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
糸川 嘉則 京都大学, 医学部, 教授 (80025593)
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研究分担者 |
知念 良教 京都大学, 保健診療所, 助手 (70155307)
佐藤 亨 京都大学, 工学部, 講師 (60162450)
木村 磐根 京都大学, 工学部, 教授 (00025884)
横井 克彦 京都大学, 医学部, 助手 (10200883)
木村 美惠子 京都大学, 医学部, 助教授 (60025658)
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キーワード | 健康管理 / 健診情報 / コンピュ-タネットワ-ク / デ-タベ-ス / ユニックスシステム / 分散デ-タベ-ス |
研究概要 |
現在我国において行われている個人レベルの健康情報は、それぞれの医療機関や健診機関によって別々に管理され、検索の必要時には個人の記憶や事業所などの記録に頼らなければならず、事実上過去のデ-タ参照が因難であり現在との比較が不可能である。本システムはこれを改善するために、最適な健診受診履歴情報管理の方法の検討と受診履歴管理システムの開発、それぞれの健診機関に於ける健診受診結果管理の方法の検討と機関毎のデ-タ管理システムのモデルの開発、各個人の健康管理情報検索のための基礎的手法の検討と検索用システムの開発を行う事を目的としている。そして、管理する情報のデ-タ件数は個人情報2億件(全体)、各健診機関管理情報5万件(一健診機関あたり)を目標とする事を決定し、以下の(1)〜(3)の準備を整えつつある。(1)受診履歴デ-タは、個人のIDナンバ-、氏名、生年月日、並びに現在の健診実施機関コ-ド等から成り、一定のIDナンバ-毎にネットわ-クにより結ばれた異なったコンピュ-タが管理し、デ-タの分散管理と検索手法の一元化を同時に実現する。(2)健診結果管理は、既存の健康情報管理システムの利用と問い合わせ時の応答の自動化の両立のため、端末装置としてパ-ソナルコンピュ-タを使用し、各機関専用のサブサ-バを設定する。(3)情報検索のための端末装置はパ-ソナルコンピュ-タとし、一元管理された履歴情報を検索し、健康情報管理機関に問い合わせ、結果を表示するなどの機能を実現する。そのため、本年度はモデルとしてSun SPARC station2を受診履歴管理システムのメインサ-バとして京都大学工学部電気第2教室無線通信工学研究室内に設置した。また、京都大学医学部衛生学教室内にSun SPARC station ELCを健診結果管理システムのサブサ-バ、NEC PC98H-s8及びNEC PC9801DSを履歴情報検索システム端末として設置した。これらの機器をマルチポ-トトランシ-バを用いてLAN(Local AreaNetwork)を構築、これを光ファイバ-ケ-ブルを用いてKUINS(Kyoto University Integrated-information System)に接続することによりネットワ-ク工事を実施・完了した。各種通信実験と基礎的技術の開発も終了した。
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