研究課題/領域番号 |
03557036
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安藤 正幸 熊本大学, 医学部, 助教授 (00040204)
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研究分担者 |
坂田 哲宣 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (80225797)
坂田 敦子 熊本大学, 医学部, 助手 (70167849)
尾上 薫 熊本大学, 医学部, 教授 (60037497)
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キーワード | 夏型過敏性肺炎 / 診断用ELISAキット / トリコスポロン・クタネウム / モノクロ-ナル抗体 / 菌血清型関連抗原 |
研究概要 |
I.トリコスポロン・クタネウムの菌血清型関連抗原に対するモノクロ-ナル抗体の作成 トリコスポロン・クタネウムのTIMM1357株(菌血清型I)及びTIMM1318株(菌血清型II)の培養炉液より発症抗原を部分精製して得た菌血清型関連粗抗原を用いて、細胞融合法により、菌血清型Iに特異的に反応するモノクロ-ナル抗体11‐7(IgG2a,κ)および菌血清型IIに特異的に反応するモノクロ-ナル抗体D‐8(IgG1,κ)を作成した。 II.モノクロ-ナル抗体を用いたサンドイッチ法による診断用ELISAキットの作成 上記のモノクロ-ナル抗体11‐7およびD‐8を各々ELISA用プレ-トに結合させたのち、これにSepharose4Bにて部分精製した菌血清型関連粗抗原を結合させた。これを診断用ELISAキットとして、患者血清中および気管支肺胞洗浄液中の抗トリコスポロン・クタネウム抗体を測定し、その特異性を検討した。その結果、夏型過敏性肺炎患者の検体のみ陽性の所見がえられ、本診断用ELISAキットは感受性ならびに特異性共に優れていることがわかった。 III)今後の問題点 これらのモノクロ-ナル抗体を用いて精製した発症抗原を直接ELISA用プレ-トに結合させた診断用キットを作成すればより簡便で、かつ精度の高いものが得られるので、今後その検討を行い本診断用キットを実用化にむけ改良していきたい。
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