研究課題/領域番号 |
03557047
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三嶋 豊 神戸大学, 医学部, 名誉教授 (10073743)
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研究分担者 |
平塚 純一 川崎医科大学, 講師 (30192298)
市橋 正光 神戸大学, 医学部, 教授 (00030867)
福田 寛 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (30125645)
吉野 和夫 信州大学, 理学部, 助手 (70143964)
古林 徹 京都大学, 原子炉実験所, 講師 (90089136)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 悪性黒色腫 / 熱中性子捕捉療法 / PET画像診断 |
研究概要 |
本プロジェクトでは現在まで12名の黒色腫患者にホウ素熱中性子捕捉療法を施してきた。 治療結果を総括すると:性別 男7、女5;治療時年令 50〜85;病型 肢端黒子型6、結節型5、悪性黒子型1;原発巣8、転移巣3、衛星転移を伴った原発巣1;に対し、完治6、顕著縮退4、経過観察中2を得た。病巣位置は足底部6のほかは後頭部、ソケイ部、頭皮、顔面、拇指爪甲下、下肢、足部などさまざまであった。 平成3〜4年度中の処置例3のうち、1例は女性顔面に広範に発症した悪性黒子型であるが、本療法により完治をみた。顔面の黒斑は今も次第に褪色を続けている。第2例は左右ソケイ部リンパ節に転移巣をもつもので、重水を使用して中性子束の減衰を少なくし、線束を深在病巣に届かせるように計らい治療した。第3例(肢端黒子型)は目下経過観察中であるが、順調で再発の徴候を認めない。武蔵工大炉不調のため、表在拡大型黒色腫と悪性青色母斑の治療を所定年度内に実施できず、次期送りとなったことは甚だ残念である。 ^<18>Fは陽電子(ポジトロン、Positron)を放出して崩壊し、半減期は109分である。本療法慣用の薬物p-boronophenylalanine(^<10>BPA)を^<18>Fで標識した化合物を黒色腫担癌ハムスターに投与し、放出陽電子をPositron Emission Tomography(PET)で検出するとポジトロン画像が得られ、^<18>F-^<10>BPAの体内分布を視覚化できる。画像解析からBPAの体内濃度やその時間推移をかなり正確に評価できることもわかった。この方法はヒト患者にも施行可能で、脳・リンパ節などに転移した深在黒腫をも特異的に検知できる新診断法として将来性が期待される。
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