研究分担者 |
田中 英世 日本無線株式会社, 研究所, 次長
滝川 厚 大阪大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80197227)
梅田 徳男 大阪大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40142319)
稲本 一夫 大阪大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00068446)
小塚 隆弘 大阪大学, 医学部, 教授 (40028478)
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研究概要 |
これまでに試作したワークステーションとソフトウェアを,放射線医,内科医,外科医が使用し2回にわたる臨床評価を行い,ソフトウェアの改良を行なった。すなわち 1、実際の症例に基いた放射線画像を10件選び,フィルムディジタイザーからワークステーションに入力して光磁気ディスクにファイル。 2、それを上記の放射線に表示し,彼の口述所見を音声ディジタル化して,解剖学的,所見上のマーキング個所の指示とともにMODに画像と一緒にファイル。5段階評価でチェックリストによる評価。 3、ファイルされた画像と口述所見を上記の内科医と外科医に観察,聴取せしめ,今後の改良点を指適せしめた。 4、操作性,音質その他の実用性に関する指摘に基いてソフトウェアの改良や新しい機能の追加を行なった。 5、同じスタッフで同じ症例にてデモンストレーションと臨床評価を行ない,5段階評価で,上記と同じチェックリストで評価を行なった。 6、その結果上記2における評価点より明らかに高い評価点を得ることができた。 上記の臨床評価より次の様に本研究の成果を確認する事ができた。 1、口述所見と画像とが,一緒にファイルされ,どちらかが呼び出されると対となる他方が必ず呼び出され,表示されるか再生される。 2、テープレコーダーにより再生リピート,フォワード,バックワード飛び起し,その他の機能が一瞬にして行なえるため,ディジタル録音の特徴が出せる。 3、画像上のマーキングが診断上のキーポイントして表示できることが口述所見の伝達に重要である事が判明した。
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