研究分担者 |
斎藤 浩一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教務職員 (00205668)
川原田 淳 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (80195164)
青木 秀希 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (80014166)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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研究概要 |
平成4年度は,以下のような実績をえた. 1.ハイドロキシアパタイト皮膚端子付き膀胱瘻の動物実験腹部皮下植え込み形ハイドロキシアパタイト皮膚端子を作成し,それを雑種成犬2頭(9kg,15kg)および仔ブタ1頭(20kg)に植え込んで観察した.すなわち,下腹部を切開し,膀胱壁にタバコ縫合をかけて膀胱内にカテーテルを留置し,腹壁に膀胱壁を固定した.腹壁および胸壁皮下をチューブをはわせて,肩部分にハイドロキシアパタイト端子を設け,それに三方活栓を接続して,尿を排出できるようにした. 飼育したところ,膀胱外瘻は機能したが,膀胱に感染を合併し,早期(1ヵ月)に留置カテーテル先端部分の内腔に沈着物を認めた. 2.ハイドロキシアパタイト皮膚端子付き小腸瘻の臨床応用 腹部皮下植え込み形小腸瘻用ハイドロキシアパタイト皮膚端子を試作し,脳血管障害で経口摂取が不可能になったヒト3症例に開腹手術を行って植え込んだ.その結果,最長4ヵ月機能したが,端子のフランジが直上皮膚を圧迫し,皮膚の一部が壊死を起こして,端子が露出し,摘出せざるを得なかった. 3.ハイドロキシアパタイト皮膚端子付き腹腔留置用カテーテル シリコーンチューブで,らせんカテーテルを試作し,腹水貯留患者6名について試用し,最長30日まで腹水吸引効果のあることを展認した.
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