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1991 年度 実績報告書

レ-ザ-ドプラ-皮膚組織血流量計による麻酔深度・ストレス反応モニタの開発

研究課題

研究課題/領域番号 03557065
研究機関大阪大学

研究代表者

吉矢 生人  大阪大学, 医学部, 教授 (80028505)

研究分担者 稲垣 喜三  大阪大学, 医学部, 助手 (40184717)
真下 節  大阪大学, 医学部, 講師 (60157188)
キーワードレ-ザ-ドプラ-血流量計 / 麻酔深度 / ストレス反応 / 交感神経反射
研究概要

1.レ-ザ-ドプラ-皮膚組織血流量計を用いた麻酔深度・ストレス反応モニタシステムの試作:試作した装置は、皮膚組織血流波形をインタ-フェ-スを介してサンプリング時間150msecでパ-ソナルコンピュ-タ-に取り込み、高速フ-リエ変換によってスペクトル分析を行うことができる。また、周波数の異なる3つの波形成分の経時的変化をトレンド表示するためのソフトウエアを開発した。さらに、3つの波形成分のうち交感神経反射と関連した周波数の最も少ない一過性低下反応(Giant Concave Wave、GWと略す)の頻度数を連続的に表示できるようにした。本装置をGWカウンタ-と名付けた。
2.本装置を用いての、皮膚組織血流の一過性低下反応(GW)頻度と麻酔深度との相関についての研究:35名の全身麻酔症例を対象として、67%笑気併用下のエンフルレン麻酔(26例)およびイソフルレン麻酔(9例)において、皮膚血流波形におけるGW頻度/10分間の変化と麻酔深度との関連について調べた。その結果、本装置によって測定されたGW頻度は手術操作や気管内吸引などによる侵害刺激によって著明に増加すること、また、手術中は麻酔深度と逆相関することが明かとなった。しかし、このGW頻度の変化は血圧の変化と強い相関がみられなかった。
3.GO-NLA麻酔において、本システムを用いて至適麻酔状態をモニタするための試み:GO-NLA麻酔が十分であるかどうかは誘発脳波などによる麻酔深度のモニタでは判定できない。本システムにより侵害刺激に対する交感神経反射をモニタすることによって適正なGO-NLA麻酔を行えるかどうかを調べた。その結果、手術侵襲が加わりGW頻度が増加した状態でフェンタニ-ルを0.1mgほど投与するとGWが消失またはその頻度が著明に減少するという現象がみられた。これはフェンタニ-ル投与により侵害刺激によるストレス反応が解消されたことを示しており、本装置がストレス反応モニタとして有用であることを示唆するものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 真下 節,瀬戸 倫義,吉矢 生人: "全身麻酔下のストレス反応モニタとしてのレ-ザ-ドプラ-組織血流量計"

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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