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1992 年度 実績報告書

通信ネットワークを用いた在宅妊婦管理システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 03557071
研究機関香川医科大学

研究代表者

神保 利春  香川医科大学, 医学部, 教授 (50010179)

研究分担者 田中 宏和  香川医科大学, 医学部, 助手 (80207125)
林 敬二  香川医科大学, 医学部, 助手 (30201718)
柳原 敏宏  香川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90166546)
原 量宏  香川医科大学, 医学部, 助教授 (20010415)
キーワードホームテレメトリー / パソコン通信 / ネットワーク / 在宅管理 / 分娩監視装置
研究概要

以前より利用していた家庭用分娩監視装置(5kg)にくわえ、前年度開発したより小型化の家庭用小型分娩監視装置(3kg)を実際に運用開始し、これまで約40人の妊婦に利用した。信号の伝送方式に関しては、従来のJUST-PC方式にくわえ最近普及しているMNP方式も利用可能とした。また従来から利用していた商業用ネットワーク(マスターネット)にくわえ、他の商用ネットワークを経由する方式に関しても試み、その結果わが国のいずれの商業ネットワークも利用可能であることが確認された。妊婦の家庭の所在地に関しては、香川県在住の妊婦はもちろん、里帰りなどで他府県に移動した妊婦や、離島に在住の妊婦においても、心拍陣痛情報の伝送を試みた。心拍数の記録時間、頻度については、通常1回20分のNSTを妊婦のリスクに応じて1日1〜2回記録し、妊婦の都合に応じて毎日一定の時間に伝送することとした。一人の妊婦あたりの伝送回数に関しては最大40回以上に達したが、その結果すべての心拍陣痛情報が安定して伝送されることが確認された。また試験運用期間中において、家庭用分娩監視装置と超音波プローベ、陣痛計に故障等は生じなかった。同装置を香川医大以外の診療所に通院中の妊婦とその診療所との間、および診療所と香川医大のあいだにおいても試験的に運用を試みたが、情報は安定して伝送可能であった。受診側に関するものとして、心拍数のVariabilyty、一過性変動パターンから、胎児仮死を自動診断するソフトを開発し、従来より稼働している院内における周産期管理システムの運用と同様、確実に胎児仮死を診断でき、妊娠中毒症やIUGRの管理に役立つことを確認できた。切迫早産の症例においては、家庭における子宮収縮の状態から子宮収縮抑制剤の投与量や安静度の指示に役立つことが確認できた。以上より本システムの開発、および実用化は、周産期医療の向上に非常に有用であることが確認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 原 量宏: "ニューメディアによる周産期医療情報処理" ペリネイタルケア. 11. 245-254 (1992)

  • [文献書誌] 藤本 康之: "ノート型パソコンを利用した在宅妊婦管理システム" 日本ME学会雑誌論文号. 30. 313- (1992)

  • [文献書誌] 原 量宏: "ニューメディアによる在宅妊婦管理システム" 日本ME学会雑誌論文号. 30. 131- (1992)

  • [文献書誌] 原 量宏: "周産期医療情報の管理システム" 産科と婦人科. 59. 1647-1656 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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