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1991 年度 実績報告書

高齢者における音声障害の評価・訓練システムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 03557073
研究機関久留米大学

研究代表者

平野 実  久留米大学, 医学部, 教授 (60080868)

研究分担者 日比 正史  久留米大学, 医学部, 講師 (40173190)
キーワード高齢者 / 音声障害 / 評価・訓練 / システムの高度化 / マイクロ・エレクトロニクス
研究概要

空気力学的検査の高度化に関して、これまで用いてきた発声時における呼気流率、声の高さ、声の強さの3つのパラメ-タに声門下圧を追加すべくミニチュア圧トランスデュ-サを導入し、現在この温度特性と周波数特性を計測、これらの補正を検討中である。また、種々の疾患の程度とこれらパラメ-タの間の関係を明かにしてきた。
声帯の振動状態に関する検査の高度化については、エレクトログロトグラフの波形をビデオストロボスコピの画面に同時記録すべく検討中である。
音響分析による検査では、癌、ポリ-プ、反回神経麻痺などの音声障害を伴う代表的疾患について、音響計測量と音声障害の関係を明かにしてきた。また、過去のデ-タベ-スより音響パラメ-タの正常範囲を求め、病的例との関係を明かにする基礎とする。その他に基礎的問題としては、計測は一度でいいのか、あるいは、複数回するとすればどのデ-タを採用すべきかを検討してきた。このことは高齢者における検査では患者の負担の軽減のために重要な事と考える。
発声訓練のためのフィ-ドバックの方法については現在粗案の段階であるが、評価システムの高度化についてはほぼ計画通りの進展を見たと言えよう。
なお、音響分析部や空気力学的検査部の制御、患者の病歴の登録、検査結果の記録、発声訓練の有用な情報の視覚的フィ-ドバック等に用いるパ-ソナルコンピュ-タは、当初IBM社のものを考えていたが、納期や周辺機器、操作の簡便性などを考慮してMacintoshに変更した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中 信三: "声の音響パラメ-タの正常値" 喉頭. 3. 16-19 (1991)

  • [文献書誌] 日比 正史: "ポリ-プ患者における音響分析結果の個人内変動の特徴について" 音声言語医学会誌. 33. 71-72 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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