研究課題/領域番号 |
03557079
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
岡崎 暢夫 国立予防衛生研究所, 口腔科学部, 主任研究官 (40150180)
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研究分担者 |
泉福 英信 国立予防衛生研究所, 口腔科学部, 研究員 (20250186)
西沢 俊樹 国立予防衛生研究所, 口腔科学部, 主任研究官 (00072942)
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キーワード | 受身免疫 / T細胞エピトープ / B細胞エピトープ / う蝕予防 |
研究概要 |
う蝕の原因菌とされるStreptococcus mutansの菌体表層線毛様構造物である分子量19万の蛋白質(PAc)は、本菌の歯面への初期付着に関与することから、う蝕ワクチン用抗原の有力な候補と考えられている。またPAcに対するモノクローナル抗体を歯面に塗布する受身免疫法もう蝕予防の一方法として注目されつつある。 本研究課題は、その受身免疫のためより優れた抗体を誘導できるペプチドノの開発を目的としており、平成3年度、4年度の研究成果で、PAc分子のアミノ酸残基番号219-464領域が、唾液を介しての本菌の歯面への付着に強く関与し、かつ強い抗原性を有することを明らかにした。本年度は、この領域全域をカバーする,互いに3残基づつオーバーラップした19種のペプチドとオーバーラップ部を中央に位置する5種、計24種の19残基ペプチドをFmoc法にて合成し、マウスにおけるこの領域のT細胞エピトープ、B細胞エピトープを解析した。その結果、5種のペプチドでT細胞エピトープのみが、4種のペプチドでB細胞エピトープのみが検出され、また7種のペプチドで両エピトープの共存が明かとなり、これらペプチドノアミノ酸配列の比較から、とりあえず3種づつのT細胞エピトープおよびB細胞エピトープを特定した。一方、これらのペプチドをマウスに免疫しその免疫原性を調べたところ、少なくとも5種のペプチドに抗PAc抗対誘導能が認められ、特にPAc(361-379)、PAc(391-409)で顕著であることから、現在のところ、受身免疫法の抗体を誘導するペプチドとしての両ペプチドを最有力と考えている。
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