研究課題/領域番号 |
03557083
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山下 敦 岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
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研究分担者 |
川上 浩司 岡山大学, 工学部, 助手 (90214600)
馬場 充 岡山大学, 工学部, 助教授 (80156538)
矢谷 博文 岡山大学, 歯学部, 助教授 (80174530)
小西 忠孝 岡山大学, 工学部, 教授 (20025935)
鷲尾 誠一 岡山大学, 工学部, 教授 (20026222)
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キーワード | 6自由度 / 非接触式 / PSDセンサー |
研究概要 |
本年度は非接触式6自由度下顎運動計測装置の完成を目標に研究を進め、以下の成果が得られた。 1.PSDセンサー単体の測定精度の向上 レンズの歪曲収差、センサー面と結像面のズレを考慮した幾何光学的関係を基本に、レンズ光軸とステージZ軸、およびステージのX,Y軸とセンサーVx,Vy軸の方向のズレを考慮したセンサー出力電圧-LED座標関係式を新たに考案した。この関係式により、センサー単体の精度は昨年までの0.1mmから0.05mmへと飛躍的に向上した。 2.下顎運動計測装置の改良 昨年までの装置では、下顎運動の測定に際し皮膚表面でLED光の反射が生じ、測定結果に影響を与えていた。また、開口運動に対しても、回転運動に伴う精度の低下が認められた。 本年度はこれらの問題点を解決するため、PSDセンサー、LEDの配置を考慮し、装置のハード面での改良を行った。 3.3次元位置座標算出処理アルゴリズムの改良 処理アルゴリズムの改良を行い、さらにNewton-Raphson法により演算処理を行うことで、高精度かつ高速な3次元運動計測が可能になった。 4.3次元運動に対する測定精度の検証 1、2、3による本装置の精度向上を検証するため、今まで検証されることのなかった開閉口運動を想定した回転運動の検証を静的ならびに動的に行った。静的回転運動に対する測定精度は0.181mm、動的回転運動に対しても同様の精度が得られ、実際の下顎運動測定時における高い信頼性が示された。
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