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1992 年度 実績報告書

フレーム溶射によるアパタイトコーティングチタン人工歯根の開発と実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03557088
研究機関昭和大学

研究代表者

道 健一  昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)

研究分担者 松井 義郎  昭和大学, 歯学部, 助手 (10181687)
大野 康亮  昭和大学, 歯学部, 助教授 (30112725)
岡野 友宏  昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
宮下 元  昭和大学, 歯学部, 教授 (60014122)
山縣 健佑  昭和大学, 歯学部, 教授 (60013893)
キーワードフレーム溶射 / アパタイトコーティング / チタン / 人工歯根 / CT
研究概要

1.基礎的検討
アパタイトコーティングチタン人工歯根の組織学的検討では、HA表面と新生骨との直接結合が認められ、本人工歯根は良好なHAと骨との結合を示すことが明らかとなった。HA周囲には尖症性の変化はほとんどみられず、またHAの吸収に関してはHAに接して単核、多核の細胞、HA粒子の溶出などがみられたが明らかな吸収を示す所見は認められなかった。これらの所見は本人工歯根の臨床応用の可能性を示唆するものと考えられた。チタンの安全性の検討では、純チタンの小円板埋入3か月、6か月、1年目の試料(肝、腎、肺、腺、大腿骨、周囲組織、背部皮下組織、血液)を採取した。チタンイオンの周囲組織、肝、腎、肺などの組織、臓器への蓄積がみられた。これらの組織、臓器には病理組織的変化は認められなかった。
2.アパタイトコーティングチタン人工歯根システムの考案と製作
本人工歯根システムのフィクスチャー、アバットメント、その他パーツ類、専用のツールなどの製作は完了している。
3.臨床応用と上部構造、結合様式の考案と製作
本人工歯根システムの臨床応用は平成3年10月より、平成4年1月までに25例にフィクスチャーの埋入手術を終了している。アタッチメントについてはバータイプ、マグネットタイプ、ボールタイプの臨床的検討を行っている。X線学的検査法については規格化したデンタルX線写真による術前ならびに術後の人工歯根周囲の歯槽骨の状態のX線学的評価を行っている。また、CTのデンタルインプラントのフィクスチャーのオペプランへの応用を行い、有用であることが明らかとなっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大野 康亮他: "フレーム溶射によるヒドロキシアパタイトコーティングチタン人工歯根の開発と組織所見" 日本口腔科学会雑誌. 41. 71-79 (1992)

  • [文献書誌] 道 健一: "歯科における最近の人工生体材料〜その応用と問題点〜" 東京都歯科医師会雑誌. 40. 372-379 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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