研究課題/領域番号 |
03557089
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
西連寺 永康 日本大学, 歯学部・放射線学教室, 教授 (40058839)
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研究分担者 |
大木 亨 日本大学, 歯学部・放射線学教室, 助手 (20152069)
新井 嘉則 日本大学, 歯学部・放射線学教室, 助手 (20212607)
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キーワード | 歯科 / 回転パノラマ断層撮影装置 / 放射線 / コンピュータ / 断層 / デジタル / ビデオメモリー |
研究概要 |
申請者らは1987年から歯科用回転パノラマ撮影装置のデジタル化に取り組み、すでに、歯顎顔面用デジタルパノラマ装置の原型装置を完成させている。しかしこの装置を臨床応用するためには、(1)画像再構成時間の短縮、(2)カメラ系の高感度化及び、(3)装置の小型化が課題となっていた。そこで、本研究では前記の点を改善して臨床応用が可能な装置の開発を目的とした。 新たに開発した装置の回転系には一般の歯科診療所で使用されているモリタ製作所製のSuper Veraview【〇!R】を改造して、画像入力用に浜松ホトニクス社製ICCDカメラ(C5085(ASC付き))を搭載した。このカメラはCCDカメラと小型I.I.(光電子倍増管)を使用したもので歯顎顔面用デジタルパノラマ装置の原型装置で使用していたSITカメラに比較して体積比で約1/6となった。これらによって現在一般の歯科医院に普及している回転パノラマ撮影装置とほぼ同じ大きさとした。 また、画像記録装置に株式会社メック社製のデジタルビデオメモリーおよび32bit computer(MC68030)を使用して、カメラ系の自動露出制御機能・X線照射制御機能・回転装置制御機能・画像再構成系制御機能等の制御システム用のソフトウェアーおよび障害陰影除去・γ補正などの画像処理用ソフトウェアーを開発して装置を完成させた。これによって画像再構成時間が約3分となった。また、障害陰影除去・γ補正などの処理を追加しても演算時間が約6分となり、従来に比較して大幅に改善された。 最後に、この完成した装置によって、実際に患者の画像診断を実施して臨床的評価を行い、実用化をはかった。
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