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1991 年度 実績報告書

新医薬品の創製をめざしたホモイソカルバサイクリンの化学合成

研究課題

研究課題/領域番号 03557092
研究機関北海道大学

研究代表者

柴崎 正勝  北海道大学, 薬学部, 教授 (30112767)

研究分担者 古城 健太郎  トーアエイヨウ, 福島研究所, 主任研究員
笹井 宏明  北海道大学, 薬学部, 助手 (90205831)
キーワードプロスタグランジン / 循環器疾患薬 / ヒドリンダン骨格
研究概要

近年プロスタサイクリン安定類縁体による医薬品創製研究が世界的に活発である。これらのプロスタサイクリン安定類縁体は、主に5員環-5員環を基盤とした化合物である。これに対してつい最近我々は、5員環-6員環骨格を基盤とした化合物(1.ホモイソカルバサイクリンと命名)にも優れたプロスタサイクリン様作用があることをつきとめた。平成3年度の研究は、ホモイソカルバサイクリン1の異性体2および3の合成を達成し、さらに生物活性を検討して最良の基本骨格を選択することにあった。【chemical formula】
2はアリルシラン合成中間体のプロトデシリル化を鍵工程として合成し、3は分子内ラジカル反応を鍵工程として合成した。分子内ラジカル反応によるヒドリンダン骨格の構築法は、トランス-ヒドリンダンの一般的構築法となりえると考えている。2および3の生物活性を評価したところ、2はホモイソカルバサイクリン1と同程度の活性を呈したが、3の生物活性は極端に低下した。以上の結果および合成法の容易さを考慮して、ホモイソカルバサイクリン1を最良の基本骨格として選択した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shoji Satoh: "Control of Ring-Junction Stereochemistry via Radical Cyclization.A New Construction of trans-Hydrindans" The Journal of Organic Chemistry. 56. 2278-2280 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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