研究概要 |
救急蘇生術訓練用患者シミュレータを用いた蘇生術訓練用を目的としたマルチメディアを応用した手技獲得型総合CAIシステムの開発と評価を行った.本年度はこれまで個々に開発した要素技術を結合することでオンラインリアルタイムに訓練生が行っている手技の良否を映像と音声によりフィードバックすること,および短時間に一次救命処置に関する知識の習得と復習が行えるマルチメディア教材の整備に重点を置き研究開発を行い,教育効果の評価を行った.救急蘇生術訓練用患者シミュレータRESIMとマルチメディアコンピュータとを結合することで的確な指示を訓練生に対して出し,また,種々の統計データを処理することが可能となった. 教育効果については本研究で開発したシステムにより,これまでの教官による訓練と同等の成果をあげることが可能であることを確認した.訓練を行ったときだけではなく,訓練後時間が経過したときに,どの程度正しい知識と手技が訓練生に定着しているかについても調査を行ったが,その結果とりまとめには,統計処理の手法を導入して今後,解析を進める必要があり進める予定であり,さらに時間を要する.今年度の研究目標である蘇生術訓練用シミュレータと教材ソフトウエアの連携を達成し,その機能の確認および実習における効果の評価を行うことができた.
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