研究課題/領域番号 |
03558013
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
中島 利誠 お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (00013152)
|
研究分担者 |
潮田 ひとみ お茶の水女子大学, 家政学部, 助手 (40223523)
仲西 正 お茶の水女子大学, 家政学部, 専任講師 (90198143)
|
キーワード | 脳温 / 虹彩温 / 皮膚温 / レ-ザ-血流計 / 血流量 / 虹彩部血流量 / 湿度センサ- / テレビ顕微鏡 |
研究概要 |
1)はじめに、定常状態での脳温、虹彩温、皮膚温を調べた結果、虹彩温は脳温と皮膚温の影響を受けて、その中間の値を示すことが判った。次に、平均皮膚温が高く、定常状態で一定量の汗をかいている状態で、氷を投与する等、皮膚温と脳温が逆方向へ変化する場合の非定常状態に於ける虹彩温の挙動を詳細に検討した。氷投与により、脳温は低下し、発汗量が減少するに伴い、全身の平均皮膚温は上昇したが、この時、虹彩温は低下した。この結果から、虹彩温の挙動が皮膚温よりも脳温の挙動に近いことが確認された。さらに、購入したレ-ザ-血流計を用いて、虹彩部の血流量と虹彩温の関係を調べ、虹彩温の上昇時は血流量が増大し、虹彩温の低下時は血流量が減少することを確認した。 一方、局部加熱負荷による平均皮膚温が変化しない場合の官能値、脳温、虹彩温ならびに虹彩部血流量の変化についても検討した。 2)発汗中の皮膚表面が観察できる特殊湿度センサ-を製作し、周囲の温熱環境をそれぞれ定めた種々の条件に設定した中で、熱負荷をかけた時の被験者の官能値、虹彩温、虹彩部の血流量を検討すると共に、発汗状況を購入したテレビ顕微鏡で観察検討している。 3)運動中の被験者に対する虹彩温の測定装置および測定方法の検討については虹彩部の血流量の増減に置き換えられる可能性が出てきたので、現在、実験中の結果に基づき、装置の工夫を検討中である。
|