1)システムの構築 1-1)今回申請のイメ-ジング・プレ-トX線回析計ゴニオメ-タ-を購入し、これをメ-カ-よりの借用による制御部と接続した。 1-2)2-1)で調製したSSI結晶を使って、上記のシステムのハ-ドウェアの試験を行った。具体的には、今回のシステムで収集したX線回析強度デ-タと、従来の回析計によるデ-タとを比較検討した。 1-3)分子置換法の根幹をなす回転関数法および並進関数法のソフトウェア-を原著者より導入し、これらを東大・大型センタ-のス-パ-コンピュ-タ-に適応させた。 1-4)研究分担者(味の素、中研)の所有するダブル・ミラ-入射光学系について、共同で調整、試運転を行った。 2)生化学的準備 2-1)分子量2万の蛋白性プロテア-ゼ・インヒビタ-SSIについて種々の遺伝子工学的改変を施した試料を調製し、これらを結晶化した(SSI結晶)。次にSSIの標的プロテア-ゼであるSubtilisnと種々のSSIとの複合体を作り結晶化した。 2-2)更に純然たる装置試験用の結晶として、新たに市販のサ-モライシンを購入し、その結晶化を行った。六方晶系の極めて分解能の高い結晶を得、これが従来報告されたものと同一であることを確認した。
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