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1992 年度 実績報告書

イメージング・プレートX線回折計を活用した迅速な蛋白質立体構造決定システム

研究課題

研究課題/領域番号 03558017
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

三井 幸雄  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40012637)

研究分担者 永嶋 伸也  味の素(株), 中央研究所, 主任研究員
キーワードイメージング・プレート / X線解析 / 蛋白結晶学 / 蛋白質の立体構造
研究概要

1)実験室内のイメージング・プレートX線回折計の整備。
本年度購入の『イメージング・プレートX線回折計用マイコンシステム』を、既有の部分と組み合せ、Ethernet方式で既有のコンピューター・グラフィックス装置と接続した。
2)イメージング・プレートX線回折計の性能評価。
上記の1)のシステムにより、リボヌクレアーゼAの新型三方晶からのX線回折データを収集し、分子置換法による構造精密化を行ったところ、十分に高精度の結果が得られた。
次に、レ-アスパラギナーゼの結晶を用い、データ収集を行った後、これを、約10年前に4軸自動回折計で集めたデータと比較したところ、両者の間の相対誤差が5%以下となり、驚くべき一致を示した。
これらの事実より、上記の1)で開発したシステムから得られるデータは、a)十分に低いランダム・エラーのレベルを持ち、かつ6)何らの深刻な系統誤差をも含まないことが証明されたことになる。
3)上記の1)のシステムにより、以下の蛋白質の結晶構造解析に成功した(かっこ内は、適用した方法論を示す):インターフェロン-β(重原子同型置換法による新規の構造解析);SSI-トリプシン複合体(分子置換法による構造解析)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Senda,T.Shimazu,S.Matsuda,Y.Mitsui: "Three-dimensional crystal structure of recombinant murine interferon-β" EMBO Journal. 11. 3193-3201 (1992)

  • [文献書誌] Y.Takeuchi,T.Nonaka,Y.Mitsui: "Crystal structure of an engineered subtilisin inhibitor complexed with bovine trypsin" Proc,Natl.Acad.Sci.(USA). 89. 4407-4411 (1992)

  • [文献書誌] K.Asano,T.Senda,Y.Mitsui: "Crystal growth of ribonuclease S under microgravity" J.Cryst.Growth. 122. 323-329 (1992)

  • [文献書誌] 三井 幸雄(共著): "生命分子工学" 裳華房, 500 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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