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1991 年度 実績報告書

錯形成波長シフタ-による超微量テクネチウム分布のレ-ザ-光音響検出

研究課題

研究課題/領域番号 03558022
研究機関東北大学

研究代表者

関根 勉  東北大学, 理学部, 講師 (20154651)

研究分担者 吉原 賢二  東北大学, 理学部, 教授 (90004423)
キーワード光音響 / テクネチウム
研究概要

本年度は試験研究の初年度として光音響検出システムの構築をめざした。その装置の選別であるが、レ-ザ-システムとしては、出力の安定性、必要な出力特性およびランニングコストを考慮にいれ窒素ガスレ-ザ-をポンピング出力とし、色素レ-ザ-により最終的に得られるレ-ザ-波長を可視領域において可変とするようにした。まず、その出力を確認する作業としてポンピングに用いる窒素レ-ザ-の窒素ガス圧力依存性、パルス繰り返し数による出力変化を検討し、最適な駆動条件を調べた。また色素レ-ザ-の出力特性をいくつかの色素を用い確認した。これによりレ-ザ-装置の取り扱いに経験を積み、その最適条件設定を行なった。光音響検出部は、最終的に溶液セルからの音響を捕えるようにデザインし製作した。検出部におけるPZT素子は、その応答特性にどの程度の周波数特性のものを用いたら最適か判断しかねたため、PZTを交換可能なようにした。まず最初に光音響シグナルが、製作したシステムで得られるかどうか1MHzのPZTを用いてテストした。デ-タ収集装置としてはボックスカ-アベレ-ジャ-を設け、外部出力によりレ-ザ-と共に同期させるようにした。これにより最大1msecまでの範囲で、かつ任意のゲ-ト幅を設け音響シグナルが測定可能である。デ-タ処理システムとしては、ボックスカ-アベレ-ジャ-と手持ちのパ-ソナルコンピュ-タを接続し、サンプル側とリファレンス側のデ-タを同時に取れるようにした。この2つの出力デ-タの収集と同時にレ-ザ-出力デ-タに対する補正をしなければならないが、この処理システムについては現在開発中である。このシステムを用いたときの光音響シグナルを確認するために、テストとして溶液中のコバルトイオンの濃度を変化させたときのものを測り、その濃度に対応してシグナル強度が変化していることが確かめられた。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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