研究課題/領域番号 |
03558025
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
久保 幸夫 慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (40107694)
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研究分担者 |
久保 いづみ 創価大学, 工学部, 助教授 (40214986)
福井 弘道 住信基礎研究所, 副主任研究員
東明 佐久良 東京ガス, マッピングセンター, 所長
角本 繁 日立製作所, 中央研究所, 主任研究員
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キーワード | インテリジェントデータロガー / GPS / ネットワーク / 環境計測 / センサー |
研究概要 |
本研究においては、無線ネットワークを用いて、自動的に環境データを収集するシステム開発を行なった。無線装置としては昨年度に試作したインテリジェントデータロガー装置を用い、主として気象データの観測を行なった。本年度においては、全体的なシステムの構築と、センサーの開発、フィールドテストを実施した。 無線インテリジェントデータロガー装置に関しては、フィールドテストの結果、以下の問題点が判明した。現行の電波法の関係で、送信時間の制限があるため、イベントドリブンに対応することが困難である。アナログ無線方式では混信、ノイズが多く、マルチセンシングポイントにした場合とりわけ問題が発生する。無線局開局手続等が複雑であり、簡単に利用できない。電池の重量が大きく、また、消耗時間も短いので、移動観測や無人観測には支障がある。 次ぎにGPSを用いた移動観測においては、次のような問題がみられた。日本の測地系がWGSでないため、GPS機器とうまく適合しない。米軍がCIAモードの精度を変更するために再現性に問題がある。また、場所によっては計測不可能な時間帯があった。 以上のような問題点がみられたが、定点観測のみならず、移動観測においても、自動化が図れることが立証できた。今後の課題としては、システムの小型化、省電力化、広域ネットワークとの接続などがある。
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