研究課題/領域番号 |
03558025
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
久保 幸夫 慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (40107694)
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研究分担者 |
久保 いづみ 創価大学工学部, 助教授 (40214986)
福井 弘道 住信基礎研究所, 主任研究員
東明 佐久良 東京ガスマッピングセンター, 所長
角本 繁 日立製作所中央研究所, 主任研究員
UTSUNOMIYA Yojiro National Environment Sr.researcher (60101052)
IWASAKI Kazutaka Hokkaido Univ.Geography Assoc.Prof. (90176537)
USUI Teruko Nara University Geography Assoc.prof. (30068829)
MOROZUMI Mitsuo Kumamoto Univ.Architecture Prof. (50040449)
SUZUKI Atsushi Rissho Univ.Geography Lecturer (60187705)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | インテリジェントデータロガー / GPS / ネットワーク / 環境モニタリング / センサー |
研究概要 |
このプロジェクトの目的は、グラウンドモニタリングによる環境データ収集の自動化と、そのデータの広域的な利用体制を測ることにある。コンピュータ化された無人の観測システム「インテリジェントデータロガー」を開発すること、そのテストを行なうことが本試験研究の目的である。研究年次においては、主に以下の3点に関して研究を行なった。(1)GPSを用いた移動計測、(2)無線ネットワークを用いた計測、(3)環境データの供給方法。研究成果としては、(1)「GPSを用いた移動計測」に関しては多大な成果をあげることができた。とりわけ、GPS(地球測位システム)とセンサーを結合したインテリジェントデータロガーによる移動計測システムは十分に実用にたえるものであることが判明した。 (2)「無線ネットワークを用いた計測」においては、機器を日立電子に発注して試作したほか、田村製作所製造の無線ネットワーク機器を用いてテストを行なったが、十分な結果は得られなかった。この原因は、主に現在の電波法による規制の結果であることがわかった。インテリジェントデータロガーに当初期待された無線によるコントロールは実現できなかった。(3)「環境データの供給方法」に関しては、インテリジェントデータロガーによって収集されたデータの広域ネットワークを通じての供給とインハウスでのCD-ROMの作成による方法の試験を行なった。前者に関しては、酸性雨データ、気象計測データをインターネットを通じて提供を試みた。本研究では、提供範囲が学内に限定されていたが、データ供給として有効な方法であることが確認された。また、CD-WORMによる方法も大量データに関しては有利であることなどがわかった。しかし、期間内では、直接データロガーからネットワークにアクセスできなかった問題があった。これは、無線LANに起因するものであるが、このアプローチは重要であるという確信を深めた。
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