研究課題
平成3年度までに、数学の問題解決に必要な知識を数学的命題知識と問題解決の方略的知識に整理し、とくに方略的知識に基づく数学教材の探索学習法の概念を提案した。さらに、ハイパーメディアの技法を用いて、その探索学習システムを試作した。しかし、試作したシステムでは学習者の探索要求に対するユーザインタフェースの自由度が低いという課題があった。そこで各教材に対して、その内容を知識表現することと数学教材の関連構造を含む辞書機能によりある問題を解答しているときに、その低次の問題を参照したり、類題を参照したり、別の領域で同一の戦略や方略を用いている問題を参照したりすることができるように、また提示画面で解理できない用語や概念を自由に検索できるような構成にした。以上の機能仕様をもとに、平成3年度に講入したワークステーション(SPARC station IPX,X-video24SV)とLDプレーヤ(LDV540)を対象とした詳細設計を行い、詳細設計に基づき、自由探索型CAIソフトウエアを開発し、カスタムのLD-ROMをパイオニアにて作製した。平成4年度において基本開発を完了させた。
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