研究課題/領域番号 |
03610014
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研究機関 | 四天王寺国際仏教大学 |
研究代表者 |
水尾 現誠 四天王寺国際仏教大学, 文学部, 教授 (70073450)
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研究分担者 |
木村 宣彰 大谷大学, 短期大学部, 助教授 (80103117)
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キーワード | 凝然 / 聖徳太子 / 三経義疏 / 『勝鬘経』 / 『勝鬘経義疏』 / 『勝鬘経詳玄記』 / 法隆寺蔵『勝鬘経詳玄記』 / 四天王寺蔵『勝鬘経詳玄記』 |
研究概要 |
『勝鬘経詳玄記』は、凝然(1240〜1321)が聖徳太子の三経義疏の一つである『勝鬘経義疏』に準拠しながら『勝鬘経』を註釈したものである。この『勝鬘経詳玄記』は、全18巻からなるが、最初の5巻が散逸し、従来、学界に提供されていたのは首部5巻を欠く法隆寺蔵本であった。法隆寺蔵本の第6巻より以降は大正11年に刊行された大日本佛教全書の中に収録されている。本研究において当該の研究課題とする新出資料・四天王寺蔵本『勝鬘経詳玄記』は、これよりもより完全な第2巻から第5巻までを含む書写本である。そこで、新たに四天王寺で発見されたこの『勝鬘経詳玄記』を世に公開するための基礎的研究が急務となってきた。そこで本年度は、前年度の基礎的な研究成果を踏まえて、次の通り研究計画を実施した。 (1)新出の『勝鬘経詳玄記』のテキスト作成については、毎週定期的に研究会を開催し、新発見未刊行部分の解読を集中的に行った。新発見の部分は特異な書体のため解読に予想外の時間を必要としたが、原稿化を完了することができた。ただし、引用部分については、他のテキストとの照合が若干残っているため未定稿である。 (2)第6巻以降の既刊の部分については、新出の四天王寺蔵本と現行本との照合・校訂をほぼ完了し、字句の異同を明確にすることができた。 (3)訳文および注記の作成については、次の通りである。即ち、注記については、(1)の解読、原稿化の作業と並行して推進したのでほぼ完成した。ただし、訳文については、書き下しの訓読文にするか、現代語訳にするか、検討すベき点を残している。 (4)研究成果は、まず学界誌に研究論文として発表して後に出版を考えている。現在、論文の作成中である。
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