研究概要 |
本年度の研究は2つの部分からなる。 1.基礎的集計作業とデータ・クリーニング。これは、昨年度に引き続く、研究を開始するために不可欠な準備作業である。 この結果、分析対象となる個人の数が次のように確定した。すなわち、有尾新田村:2,074人、山中村:1,524人、東改田村:1,806人、飯沼村:3,524人である。たとえば山中村の1730年から1865年までの宗門人別張に登場する個人の出生年別分布は下図のようである。このように幅広い時期に出生した個人、合計約9,000人を対象に、目下パーソナル・コンピュータで分析を続けている。 2.研究報告書を作成するために不可欠な現地調査を2度にわたり行なった。第1回目は、不破郡旧山中村において旧家を訪ね、主として旧村時代の村の社会構造を理解するための聞き取り調査、私有の古文書の筆写、家々の系譜関係の調査を行なった。第2回目は、山中村を除く3カ村において同様の調査を行なった。収集した資料は現在整理中である。
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