研究課題/領域番号 |
03610108
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
山本 えり子 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢分校, 講師 (00231671)
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研究分担者 |
加藤 喜久子 北海道情報大学, 経営情報学部, 講師 (20224496)
久世 淳子 北海道教育大学, 教育学部・岩見沢分校, 助手 (50221221)
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キーワード | 高齢者福祉 / 高齢者教育 / ボランティア / 生涯学習 / 社会福祉 / 老人クラブ |
研究概要 |
当該年度の目標は調査の実施である。まず、前半では岩見沢市、三笠市の主要機関の活動を調査した。市役所の老人福祉課、生涯学習課、社会福祉協議会、シルバ-人材センタ-、老人福祉センタ-、老人クラブなどを調査したところ次のような点が明らかになった。 第1に岩見沢の高齢者のなかで老人クラブで活動している層の自立性が非常に高く行政の役割は指導というよりは援助というような性格をもっているのである。 第2に、当初こうした活動の中心になっているのは、退職教員層か、もと国鉄職員など、組織的な労働経験者であると予想をたてていたが老人クラブ調査からみると必ずしもそうではなく、商工業者や婦人も積極的な役割をはたしていた。 第3に三笠市の場合も同様に老人クラブの活動は活発であるがここでは社会福祉協議会の指導性が高く、行政とボランティア活動を繋ぐ役割をはたしている。 第4に両市とも高齢者以外の層、すなわち婦人や青年、学生のボランティアサ-クルが高齢者にかかわる活動を展開しており、地域の民生委員もよく地域の高齢者の状況を把握していることである。 第5にこれらの活動からももれている層も少なからず存在していることがデ-タ-から考えられる。 したがって、機関調査のあと岩見沢市では1000人、三笠市では800人の高齢者(65〜85才)を選挙人名簿から無作為抽出し郵送でアンケ-ト調査を行った。両市とも行政や社会福祉協議会の協力があり5割近い回収率となった。現在、コンピュ-タ-入力中である。
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