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1991 年度 実績報告書

米国及び英国におけるTeacher Centerの研究

研究課題

研究課題/領域番号 03610143
研究機関仙台白百合短期大学

研究代表者

牛渡 淳  仙台白百合短期大学, 一般教育・教職課程, 助教授 (30151856)

キーワードTeacher Center / 教員研修 / 教職観 / 教育改革運動
研究概要

本年度の研究では,特に,1980年代における米国のTeacher Center研究の動向が明らかとなった。その特色の第1は,主な研究が1976年連邦Teacher Center法による連邦補助金の提供が終了する1982年までに集中しており,これ以降,研究数はきわめて少なくなっていることである。第2に,Teacher Center研究の焦点は,主として,以下のような6分野にむけられていることがわかった:(1)連邦Teacher Center法に伴う,地方におけるTeacher Center設置をめぐる事例研究。(2)「教師のニ-ズ」に応える研修を提供することがTeacher Centerの最も重要な機能であることから,教師のニ-ズをいかにして評価するかという,「ニ-ズ評価方法」の開発。(3)Teacher Centerの実際の運営においてきわめて重要な役割を果すTeacher Centerリ-ダ-のリ-ダ-シップや,リ-ダ-自身の研修のあり方に関する研究。(4)Teacher Centerの有効性を明らかにするため,Teacher Centerへの参加と教師の変化との関連性を明らかにしようとする研究や,(5)Teacher Centerに参加した教師自身のTeacher Centerへの評価を明らかにした研究。(6)連邦Teacher Center法によって定められたTeacher Center政策委員会が,従来の教員研修の政策決定過程を大きく変えるものであることから,政策委員会の政策決定過程を明らかにしようとした研究,などがあった。Teacher Center研究の第3の特色は,1983年以降,Teacher Centerがどにように変化していったのか,その全米的な実態調査が全く行なわれていなことである。(ニュ-ヨ-ク市などの事例研究はあるが)。第4に,1960年代中期から1980年末までの約25年間にわたる米国のTeacher Center運動が,米国の教員研修制度の中で果した役割の総括を行なった研究が全く無いことである。以上より,本研究の第2年目(来年度)では,全米的実態調査,25年間の米国Teacher Center研究の総括,英国Teacher Centerの歴史と現状の解明,を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牛渡 淳: "米国における教員センタ-研究の動向ー博士学位論文の分析を中心にー" 日本教育行政学会年報. 17. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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