研究概要 |
1.樺太・千島の新石時代主要遺跡地名表,主要遺跡分布図の作成 樺太・千島における新石器時代主要遺跡(樺太110ヵ所,千島50ヵ所)の地名表と遺跡分布図を作成した。詳細遺跡地名表及び分布図は、平成4年度に作成する。 2.樺太・千島の新石器時代文献目録の作成 戦前、戦後の樺太・千島における新石器時代に関する文献目録(日本語文献320点,ロシア語文献70点)を作成した。 3.樺太・千島の新石器時代遺物の資料集成 弘前大学教育学部所蔵「船木鉄太郎考古資料」(樺太島内17遺跡約760点)の整理,分類,拓本,撮影等の資料集成作業を行った。あわせて,帯広百年記念館所蔵「松井彦松国後考古資料」,市立函館博物館所蔵「馬場脩千島・樺太コレクション」の主要遺物の観察と撮影を行なった。 4.樺太新石時代遺跡出土の木炭による年代測定 サハリン州郷土博物館の依頼によるサハリン州オヒンスク群ノクジII遺跡(1640±80年),モネロン島キタコタン遺跡(2870±90年)の測定結果を得た。 5.南千島「択捉島遺跡調査報告書」の翻訳 サハリン州郷土博物館上級研究員M.M.プロコフィエフ氏の調査による「択捉島遺跡調査報告」(A4版,139頁)をロシア語から日本語に翻訳し、日本人研究者に活用できるようにした。 6.北方四島の詳細遺跡地名表及び詳細遺跡分布図の作成 北方四島の日本返還の可能性が高まっているところから、四島の、詳細遺跡知名表及び分布図の作成に着手し、平成3年度は色丹島、歯舞諸島の2島についての資料収集を行った。
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