• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

フランスのブゥルジュ法学派における法学方法の比較検討と近代法史学の生成過程

研究課題

研究課題/領域番号 03620004
研究機関愛媛大学

研究代表者

西村 隆誉志  愛媛大学, 法文学部, 教授 (60208220)

キーワードブゥルジュ法学派 / 法人文主義 / 法の歴史学派 / ユーグ・ドノー / ジャック・キュジャス / 卑俗法研究 / 法源理論 / 古典文献学
研究概要

1991年から3年間にわたって継続してきた本研究は、初期近代における(フランス)法学のありようを従来のように包括的に把握するという立場をいささかなりとも脱して、個々の法学者が対象素材にたいしてどのようなスタンスをとっていたかを明らかにすることに焦点を絞ってきた。その際留意した点は、各法学者が個別的な法素材をどのように分析したかに向かうよりも、まずむしろ、H.E.Trojeが方法的に指摘したように、法源領域において前時代と比較してどの程度にまで拡大していったのか、問題領域においてどのような広がりをもったのか、それを推進するに当って確かな方法的アプローチがなされたのか、を検討することにあった。これらの諸点につき、「研究成果報告書」(1994.3,A-4判,65頁)において指摘したとおり、とりわけ、キュジャスの法源領域の広がりは、法の諸相を歴史的方法により歴史的な諸段階のものとして明確に把握するという立場を示すものになったことが明らかとなった。この歴史的分析の方法は、専門歴史家が登場したときに、法史学を含む歴史学の確固たる方法ともなっていったことも同時に明らかとなった、と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤篤士先生還暦記念論文集刊行委員会(編): "歴史における法の諸相" 敬文堂, 310 (1994)

  • [文献書誌] 勝田有恒(編): "近世ヨーロッパの法学者たち-グラティアーヌスからサヴィニーまで-" ミネルヴァ書房, 295 (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi