本年度の研究は、わが国における研究・技術者の労働市場に関して、主としてその質的分析を中心につぎのような調査・検討を行った。 第一に研究者・技術者の育成とその処遇に関する事例研究 家電メーカー、電気メーカー、化学メーカー等の数研究所のマネージメント担当者への以下の各項を中心とした面接・聴取による事例調査 採用について (1) 研究者・技術者の採用方法(一般公募、大学研究室の紹介等) (2) 採用についての基本方針の有無(採用計画のレンヂ) (3) 中途採用の有無またその理由 研究開発能力の養成とその評価 (1) 養成の方法とその評価 (2) 評価の方法 (a) いつ、誰が、どのような指標を用いるのか (b) 外的要因が評価に与える影響 (c) 評価後のフォローをどのように行うのか 研究開発者の処遇 職制/資格、キャリア形成の実態 外部機関との協同研究の有無 研究能力と管理能力との評価とそれによる処遇 さらに工作機械産業を中心とした上記関連項目についての質問票送付によるアンケート調査(現在収集中)による調査・分析 現在これらの調査結果の分析および研究開発の人事管理に関する報告書による調査結果の分析を加えて報告書を作成している。
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