1960年GoldとHoyleによって提案された、太陽フレアのモデルは2つのループの相互作用を基本にするものであった。その後1982年に田島、Bsunel、坂井は2つの平行電流ループ合体相互作用により、太陽フレアの多くの性質を説明出来ることを示しその成果が1987年Space Reiewにまとめられた。 その後電流ループ相互作用にはI、Y、X型の基本型がありそれぞれ、エネルギー放出過程に特徴があることが明らかになってきた。磁気エネルギー放出時に、磁気再結合が重要であり、部分磁気再結合と完全磁気再結合によって、エネルギー放出過程が、異なることが示されその2つの過程を示すと思われる、太陽フレアも、"よろころ"で観測をされた。又、2つのループ相互作用時に高エネルギー粒子加速が有効に起こることが、シミュレーションによって示された。又、ループ合体時に強い衝撃波が形成されることもシミュレーションによって明らかにされた。この衝撃波によって、更に、イオンが高エネルギーに加速され、初期のループ合体時による加速から、やや時間的におくれて粒子加速が生じる観測結果も説明出来ることが明らかになった。 又、3次元粒子コードにより、高エネルギー粒子加速のエネルギースペクトルも測定出来る様になり、今後、増々、観測と、理論、シミュレーションの共同研究が必要とされる。
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