研究課題/領域番号 |
03640257
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉村 太彦 東北大学, 理学部, 教授 (70108447)
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研究分担者 |
岡田 安弘 高エネルギー, 物理学研究所, 助教授 (20212334)
井上 研三 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (90127978)
柳田 勉 東北大学, 理学部, 教授 (10125677)
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キーワード | GRAND UNIFIED THEORY / SOLAR NEUTRINO PUZZLE / NEUTRINO MASS / BARYON NONCONSERVATION / INFLATION / DE SITTER INSTABILITY |
研究概要 |
1.標準理論をこえる新しい物理を探る上で重要となると思われる鍵が非加速器物理の実験から得られた。一つはGALEXグループによる太陽ニュートリ,観測データであり、他はCOBE衛星による3°Kマイクロ波ゆらぎの観測である。データの更なる精密化が要求されるが、10^<-3>ev程度のニュートリノの有限質量とGUTスケールに対する有力な手がかりが得られることが検討された。 2.量子効果によって崩壊するインフレーション宇宙の模型が提唱された。特に、2次元のディラトン重力理論において、半古典近似の範囲で正確に量子効果を含めて解ける模型が発見された。この模型を詳しく解析すると、ドジッター時空の崩壊の初期は、以前に推測されていたことに反して、ホーキング輻射を伴わないことが明らかになった。崩壊の最終状態は平担な時空である。 3.超対称理論を最近のLEP精密データ、核子崩壊実験との関連で詳しく分析した。またミニマム模型でのトップクォークの質量上限値を従来の解析より拡張した計算で再評価した。
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