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1991 年度 実績報告書

高励起原子核の集団運動に対するランジュバンの方法

研究課題

研究課題/領域番号 03640269
研究機関京都大学

研究代表者

阿部 恭久  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (80000868)

研究分担者 岡部 成玄  北海道大学, 情報処理教育センター, 助手 (70169134)
松尾 正之  京都大学, 基礎物理学研究所, 助手 (70212214)
キーワード原子核 / 集団運動 / 核分裂 / ランジュバン / 散逸過程 / 運動エネルギ-分布 / 崩壊巾
研究概要

核分裂を記述する多自由度散逸系をランジュバンの方法を用いて解くことに成功しました。一次元の簡単化した模型でのランジュバン方程式は、すでに代表者によって解かれ、この方法の有効性を提唱されていたが、多自由度の現実的問題は末だ解かれておらず、この研究計画の第一の目標でした。具体的には、液滴模型によるポテンシャルエネルギ-及び慣性質量、さらにマサツ係数を、多自由度の集団変数について計算し、これを用いて、対応するランジュバン力を電算機で生成せしめ、運動方程式を解きました。得られた。実験と比較されるべき物理量としては、分裂片の運動エネルギ-分布及び崩壊寿命がありますが、静的な統計模型や一次元模型で困難であった、運動エネルギ-分布の標準偏差を再現することに成功しました。現在は、質量非対称自由度のとり込みを検討中であり、今後質量分布等も説明されうるものと期待しています。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Carjan: "TwoーDimensional Langevin Approach to Nuclear Fission" ¨Towards a Unified Picture of Nuclear Dynamics¨.Nikko,Japan,June,1991. (1992)

  • [文献書誌] T.Wada: "MultiーDimensional Langevin Approach to Fission Dynamics" 4th Int.Conf.on NucleusーNucleus Collisions.Kanazawa,Japan,June,1991. (1992)

  • [文献書誌] T.Wada: "MultiーDimensional Langevin Approach to the Dissipative Dynamics of Nuclear Fission" Tours Symposium on Nuclear Physics Tours,France,August,1991. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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