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1991 年度 実績報告書

角度分解紫外光電子分光による極低温吸着状態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640308
研究機関弘前大学

研究代表者

匂坂 康男  弘前大学, 理学部, 助教授 (80108977)

キーワード角度分解紫外光電子分光 / 金属単結晶表面 / 吸着面 / バンド構造
研究概要

1.本研究費で購入した設備備品は,下記の,測定金属試料加熱,光電子分光実験やオ-ジェ電子分光測定,およびデ-タ解析,論文作成などに利用された。
2.80KのFe(110)表面にHが(2×1)構造および(3×1)構造に秩序配列して吸着した系について角度分解紫外光電子分光実験を実施し,Feのバルクバンドの下にH1S準位を見いだした。このH1S準位はK_<11>分散を示し二次元性のバンド状態となっているが,F点付近での有効質量は非常に小さい(m^*/m〜0.4)ことが判明した。その理由はよくわかっていない。
3.高工研・放射光実験施設において,液体ヘリウムにより約30Kに冷却した酸化物高温超伝導体NdーCeーCuーO単結晶薄膜(001)面の角度分解紫外光電子分光実験を実施した。その結果,以前の我々の測定(80K)では明白でなかった,電子準位のフェルミ準位クロッシングを明瞭に観測した。
4.希土類金属Gdの(0001)単結晶表面の清浄化を試みた。しかし,表面炭化物は除去できたものの,厚い表面酸化物層を除去できなかった。酸化物層形成を防ぐのに表面を塩化物層でおおう方法があるが,塩素の飛散は超高真空槽を活染するため,これは好ましくない。そのため,希土類金属単結晶表面の研究は中断することにした。
5.現在,表面磁性の観点から興味の持たれるCr(100)の清浄化を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Maruyama: "AngleーResolved Photoemission Study of Hydrogen Adsorbed on Fe(110)" Surface Science. 253. 147-156 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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