• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 実績報告書

地理的因子が局地風系に与える影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03640378
研究機関筑波大学

研究代表者

河村 武  筑波大学, 地球科学系, 教授 (20111362)

研究分担者 甲斐 憲次  筑波大学, 地球科学系, 講師 (50214242)
キーワード局地風 / 海陸風 / 総観規模 / 海面温度
研究概要

本研究の目的は、(1)日変化する風系がその成因となる地理的条件の地域差によって受ける影響を明らかにすること、(2)局地風系をその分布や日変化と関係づけて日本全国にわたり系統的にまとめることである。本年は、まずこれまでもっとも詳しい研究をしてある中部地方について、季節別に海陸風の吹き出し、吹き終りの時刻、最盛期の風向、風速の分布図を作成し、海面温度との関係を調べて、有意なとりまとめをした。
また中部日本の他、北海道と西南日本をとり上げて、アメダスおよびその他の関連資料を収集し、全く同じ方法で整理した。
局地風系の日変化に伴う局地風の立体構造の変化と地上風系との関連を解明するため、レ-ザ-レ-ダ-を用いた観察を実施する予定であったが、研究分担者が病気のため、次年度に繰越した。その代り、次年度実施する予定であった大阪周辺や山陰地方について、資料の収集を行った。
全国規模の研究としては、総観規模の気圧傾度が海陸風に及ぼす影響の統計解析を229地点で実施した。全地点の海風の風向には地域差が見られ、興味深い。また気圧傾度と各地点の毎時の風から、各地の海陸風の最大風速成分の関係をグラフに画くと、気圧傾度が海高陸低の場合は海風が強まり、陸風は弱くなる(気圧傾度0.5mb/100kmのとき陸風成分はなくなる。一方、気圧傾度が陸高海低の場合は海風は気圧傾向が-0.7mb/100km以下で存在しなくなる。しかし前者の場合、海陸風成分の日変化の振幅はほぼ一定であるのに対し、後者の場合は気圧傾度が-1.3mb/100kmを境にして昼夜の位相が逆転する)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 河村 武,鈴木 力英: "日本における海陸風の地域特性" 地理学評論.

  • [文献書誌] 鈴木 力英,河村 武: "総観規模の気圧傾度が海陸風に及ぼす影響の総計解析" 気象集誌.

URL: 

公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi